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ヘビーデューティーなSUVの出自を匂わせながら、印象はあくまで優しく、それぞれの車の個性を引き立ててくれる。それがアースカラーである。


オリーブグリーンに続いてはベージュのSUVにフォーカス。実はベージュはレアという車種も多々。SUVの人気車にどのような展開があるのかをリサーチした。

 

旧型最後の特別仕様車で、最もレアなGクラス!

レアで格好いい“ベージュのSUV”。Gクラス、ジープ、ランクルなど人気車種での展開をリサーチ

「Gクラス(旧型)G350dヘリテージエディション」(限定車)


2018年4月、旧型Gクラスの最後に放たれた特別仕様車の「G350dヘリテージエディション」と「G550デジーノマグノエディション」。

なかでも注目はG350dヘリテージエディションで「長い歴史の中で特に人気が高かったボディカラー」が5色、採用されている。写真の「ライトアイボリー」もそのひとつ。

しかも同車の型式「463」にちなみ5色で限定463台、その内ライトアイボリーは33台と最も少ない。

そんなレア感もさることながら、アルミホイールやルーフ、バンパー等にベージュと相性のいい黒が備わり、見た目を引き締めている。

そんなツートーンのおかげで定番の白・黒・シルバーよりも、同車が持つ厳つさと上品さという両極端な魅力が増している。

 

ラングラーで人気の“砂漠色”を纏った、都会派のコンパス

レアで格好いい“ベージュのSUV”。Gクラス、ジープ、ランクルなど人気車種での展開をリサーチ

ジープ「コンパス(現行型)モハベサンドエディション」(限定車)


ジープブランドの中で“都会派”とされているのが、コンパスだ。

ポップなレネゲートとも、硬派なラングラーとも違い、スタイリッシュなフォルムと街乗りにピッタリな全長4420mmというサイズ感、駆動方式もFFが主流といういわば“都会育ち”。

そんなコンパスに、ラングラーで人気の特別色「モハベ・サンド」を纏わせたのが、2019年2月に100台限定で販売された特別仕様車「モハベサンドエディション」だ。

アメリカのモハベ砂漠に由来するこのボディカラーを都会派コンパスに落とし込めば、途端に、ジープの野趣な側面が際立ってくるから不思議である。

“都会派”といっても、適度にジープらしいワイルドさが欲しい人には打ってつけでは?
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アメリカで話題になったCX-50のベージュをトレース

レアで格好いい“ベージュのSUV”。Gクラス、ジープ、ランクルなど人気車種での展開をリサーチ

マツダ「CX−5」(現行型)


マツダといえばやはり赤のイメージが強い。

同社もその自負があるのだろう、広島カープのヘルメットにもマツダの赤(ソウルレッドプレミアムメタリック)をイメージした特別色を提供しているほどだ。


しかし同社の中核モデルであるCX-5が2021年11月の大幅改良で新たに採用したのは、新色の「ジルコンサンドメタリック」だ。

折しもその直前に、アメリカで新車種「CX-50」が発表され、その姿が発表されると大きな反響を呼んだが、そのCX-50にも採用されていたのがこのジルコンサンドメタリックだった。

日米と場所は違えども「アウトドアでのアクティビティをサポート」するのは同じ。定番レッドや上品な白もいいけれど、タフさや大自然をイメージさせるこの新色は、新たなCX-5の魅力を十二分に引き出している。



トヨタ「ライズ」の最適カラー、実はベージュではないか説

レアで格好いい“ベージュのSUV”。Gクラス、ジープ、ランクルなど人気車種での展開をリサーチ

トヨタ「ライズ」(現行型)


トヨタの小さなSUV、ライズにもベージュがある。「ナチュラルベージュマイカメタリック」と呼ばれる純正色だ。

SUVということでイカついフロントマスクや隆々としたフェンダーが与えられているライズだが、全長4mを切るコンパクトボディゆえか、マッチョな黒よりも、ポップな赤や黄色よりも、ベージュがいちばんしっくりといいバランスに感じるのは気のせいか。

イカつさが少しマイルドになりつつ、土の臭いがして、これならキャンプ場にもピッタリ。さらにホイールも黒で締めたら、小さくても存在感は増しそうだ!

 

入手困難、それでも欲しくなるベージュのランクル

レアで格好いい“ベージュのSUV”。Gクラス、ジープ、ランクルなど人気車種での展開をリサーチ

トヨタ「ランドクルーザー70」(2014年復刻版)


2014年に誕生30周年を記念して期間限定で販売された「ランドクルーザー70」。

言わずと知れた人気車で、新車で買えないため中古車価格が高騰していて、その中からさらにベージュを買うなんて至難の業だけど、それでも欲しいと思えるボディカラーだ。

「ベージュ」または「ベージュマイカ」があり、どちらも乾燥した赤土の埃が舞ってきそうなほど、ナナマルにピッタリだ。

フツーに街乗りをしても冒険家気分になれそうだし、そのくせ、この車から紺ブレ&チノパンでホテルへ出掛けてもサマになる。

そんなナナマルの魅力を、ベージュカラーがさらに増していると思うのだ。
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