“電気大国”の車、ついに日本上陸

「 ATTO 3(アットスリー)」
そんな世界第2位の電気自動車メーカー、中国のBYDがついに日本に上陸する。2023年1月から、「カローラクロス」サイズのSUV「ATTO 3(アットスリー)」の販売を開始するのだ。既に今年2月から中国で販売されているモデルで、シンガポールやオーストラリアなどでもリリース済み。満充電での航続可能距離は485kmだからロングドライブにも十分使えて、ラゲッジ容量は440Lと、このクラスとしては十分な広さが確保されている。
スタイリッシュな運転席周り。
BYDはもともと1995年にバッテリーメーカーとしてスタートした企業。だからバッテリー製造のノウハウはぽっと出のバッテリーメーカーと比べて遙かに豊富なのだ。その信頼性から、今年に入って同社のバッテリーがテスラに供給されるというニュースも報じられた。
一流デザイナーを迎えた3車種



コンパクトタイプの「DOLPHIN(ドルフィン)」。
中国の人口は日本の10倍以上。優秀な人材もそれだけ豊富だからこそ、ドローンや太陽光、電気自動車……等々、さまざまな分野で中国は世界を席巻できるのかもしれない。少なくとも自動車メーカーにとって電気自動車市場としての中国は無視できない存在で、こぞって中国の自動車メーカーと業務提携を進めている。BYDも、2010年からメルセデス・ベンツと、2020年にはトヨタとも合弁会社を設立し、電気自動車の開発・販売を目指している。
セダンタイプの「SEAL(シール)」。
電気自動車の時代は、メイド・イン・チャイナの車が世界の道路を席巻する、かも!? それを確かめるためにも、まずは来年1月に発売されるATTO 3をしっかりチェックしたい。