オーシャンズっぽい格好って何だろう? もちろん答えはひとつではないし、多様性があることがオーシャンズらしいことでもあると思う。ひとつの答えとして、ファッションのプロにオーシャンズな格好を披露してもらった。
ベーシックなアイテムで今っぽく都会的に見せる
ユナイテッドアローズ クリエイティブディレクター
松本真哉 さん Age 43
ユナイテッドアローズとビューティ&ユースを統括し、スーツからカジュアル服まで熟知する松本さん。奇をてらわず、ベーシックなアイテムで上品かつ都会的に見せる着こなしは、誰もが理想とする大人のスタイルだ。
「お洒落と言われるよりも、シンプルで格好いいと言われるほうがオーシャンズっぽいでしょう?」とのコメントどおり、軽快なモノトーンスタイルを披露。Tシャツの上に重ねたのはビューティ&ユースのロンTで、ショーツはオーシャンパシフィックのビューティ&ユース別注品。

「白いコーデュロイのショーツは、僕にとって夏の定番。普段からカットソーはジャストよりかはワンサイズ上を選んでいますが、最近はツーサイズ上が気分ですね。夏のカットソーは特に生地感が重要で、体のラインが出づらいヘビーウェイトなものがおすすめです」。
NEXT PAGE /ユーモアのある可愛さがオトナにはあってもいいと思う

スタイリスト
宮島尊弘 さん Age 49
海辺の町、葉山と都内を行き来し、広告やミュージシャンを中心にスタイリングを手掛けている宮島さん。サーフィン、キックボクシングといったアクティブな趣味を持ち、それはコーディネイトにも表れている。
「動きやすさを重視して、ノンネイティブ×ビューティ&ユース×グラミチのパンツを主役にしました。足元はMADE IN USAのニューバランスで、1300に似ていますが型番は不明です」。

アクティブで都会的な装いのなかに、もうワンポイント、宮島さんが考えるオーシャンズらしさが、ユーモアだ。アクネのTシャツのロゴを指差し「ピクト君って言うんだけど、このワンポイントがいいでしょ? ミニマルになりがちなサマースタイルにも、こんな“シャレ”たものが効果的」。宮島さんのような、小さな遊び心も、オーシャンズらしさのひとつなのだ。
アメカジ、ストリートを通過した40代に刺さるリアルクローズ

ヴァイナル アーカイヴ デザイナー
大北幸平 さん Age 43
「アメカジやストリートを通ってきた僕ら世代にとって、親しみのあるブランドの服でコーディネイトしました」と話す大北さん。リネン混のシャンブレーシャツはインディヴィジュアライズド シャツと、ブラウンのワークパンツはディッキーズと、それぞれが自身のブランドとのコラボ作だ。
専業ブランドのモノ作りへのリスペクトを込めながら、ヴァイナル アーカイヴらしいサイジングと素材感に仕上げているから、見慣れたアイテムでも新鮮に見える。「足元にヴァンズのスリッポンを選んだ理由は、週4~5回通う柔術の道場で脱ぎ履きすることが楽だから」というのも、気取らない彼らしい答えだ。

「アメカジもストリートも40代にとっては原体験。ただ、それをちゃんとアップデートさせ、今の気分できれいめに着こなすことが、オーシャンズっぽいということなのだと思います」。