されど、Tシャツ。●これまで何枚着てきたか、Tシャツ。
豪華アーティストの共演に、今年も大盛況のうちに終わったフジロック。日本のみならず世界各国からもコアな音楽ファンが集う巨大フェスだけに、イケてる装いのロックピープルもあちらこちらに。そんな彼らはどんなTシャツでフジロックに臨んでいたのか? 会場を歩き回ってリサーチした結果がこちら!
フジロック着用Tシャツランキング
1位 フジロック・オフィシャルTシャツ
2位 ELLEGARDEN(エルレガーデン)
3位 今年のヘッドライナー系
4位 RAMONES(ラモーンズ)
5位 定番アーティスト系
想定内と予想外が混在するランキング。では、実際に会場でパパラッチした着用者の姿を見ていこう!
NEXT PAGE /1位 「フジロックTシャツ」派をパパラッチ!
まず、ダントツの1位は「フジロック・オフィシャルTシャツ」。古くは2002年のものから、今年出来立てホヤホヤの最新作まで、色もデザインもまさに百花繚乱。



毎年さまざまなブランドとのコラボが行なわれているが、なかでもビームスが手掛けるTシャツは洗練されていて人気が高い。また、毎年参加している人の中には、フジロックが好きすぎるあまり自分でデザインしてしまうツワモノもいた。
NEXT PAGE /2位「エルレガーデン」派をパパラッチ!

2位は、この度10年ぶりの復活を果たしたELLEGARDEN(エルレガーデン)だ。復活後初となるフジロック出演を見届けようと、全国から多くのファンが集まり、会場のあらゆる場所でさまざまなバリエーションが見られた。



彼らがデビュー間もない頃から追い続けているというファンの男性(40代)は、「このTシャツを、また彼らのライブで着られる日が来るなんて」と感慨深げ。バンドTは単なるファッションではなく“ファンの誇り”でもあるのだ。
3位「ヘッドライナー」派をパパラッチ!

ヘッドライナーを務めるアーティストのTシャツを着る人も多かった。初日のトリを務めたケミカル・ブラザーズ、トム・ヨークが属するレディオヘッドが多数派。


なかには、3日目のヘッドライナーだったザ・キュアーのTシャツを「毎日日替わりで着ている」という気合いの入ったファンも。
NEXT PAGE /4位「ラモーンズ」派をパパラッチ!

アーティスト単体で圧倒的支持を得ていたのはラモーンズ。もはやロックTシャツの代名詞的存在になっていることもあるが、何より、フジロックを主催するスマッシュは80年代からラモーンズを日本に招聘してきた会社。メンバーのジョーイが亡くなったときもフジロックのステージで追悼セレモニーを行なったほどだ。


そんなわけで毎年ラモーンズTシャツは多く見かけるが、今年は親子3人でお揃いにしたり、小さな子供に着せたりとキュートなコーディネートを楽しんでいる人が多かった。ちなみに、ヴィンテージのラモーンズTシャツの価値についてはコチラをチェック。
NEXT PAGE /5位「定番アーティスト」派をパパラッチ

その他、多かったのは「定番アーティスト」派のTシャツ。鉄板のビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズはもちろん、デヴィッド・ボウイ、カート・コバーン、プリンス、ジョー・ストラマーなどなど、レジェンド系は根強い人気。



また、今年は映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットによりクイーン人気が再燃。フジロックでの野外シアター「富士映劇」での上映があったこともあり、クイーンTシャツを着た人をたくさん見かけた。


存命アーティストでは昨年出演して話題になったボブ・ディランを始め、パティ・スミス、ポール・マッカートニー、レディー・ガガが多数派で、解散してしまったバンドではソニック・ユース、オアシス、ザ・スミス、ストーン・ローゼズのTシャツを着ている人もたくさん見られた。
また、ロックT以外ではモンベル、チャムス、パタゴニア、マムートといったアウトドアブランドのTシャツを着る人が年々増えている印象で、フェスファッションも「ロック系」「アウトドア系」に二極化しつつあることを実感。
さて、来年は何着て行こう?
Yuki Kuroyanagi=写真 美馬亜貴子=文