中学生男子みたいなネコ・ふーたと、大人なネコガールズ・もみじ＆あずき

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オッサンはネコが好き。いや、イヌも好き。

ふーたがはしゃいでると思ったら、お客さんね。

私たちを撮りに？ オニーチャンの独壇場になるけど。

3匹いるけれども、明らかに1対2で雰囲気が異なるこちらのネコトリオ。唯一の男の子で元気ハツラツな“ふーた”と、大人びた視線でこちらを見つめる女の子たち“もみじ”と“あずき”だ。

若さの秘訣は、マイぺースに過ごしてストレスを溜めないことかしらね。

最年長は、もみじ。先住ネコから妹のあずきまで、これまでにご主人の家にいたネコを唯一全員知っている存在。こう見えて13歳というのだから驚きだ。

毛並はツヤツヤで、運動神経は3匹の中で一番。まったく年齢を感じさせないそのポテンシャルに、ご主人は「美魔女……。いや、『若見えネコ』だな」。

せっかくの撮影なのに目の調子がぁ……（しょぼん）。

こちらは2歳半のオスネコ・ふーた。パーソナルスペースが狭く、初対面の人にでも「かまってくれー！」と突撃していくわんぱく少年だ。

脱走したり家族がお風呂に入っているときに侵入したりとやりたい放題で、まるで中学生男子のよう。

まったく、男子はガキねぇ……。

そして末っ子は、9月で1歳になった女の子・あずき。1歳らしいおてんばな面はもちろんあるというが、年齢の割には大人びている印象。実際、まったく悪さはせず、かなりお利口さんなのだとか。

中学生男子のようなふーたの姿と比べると、あずきはクラスの端から静観している中学生女子といったところか。

ここ、ワタシの特等席。

だけどボクも乗っちゃうよ～ん！

あれ、もみじネーチャン寝ちゃうの～？

オニーチャンったら、少し静かにして！

ゴメンゴメン、毛づくろいしてあげるから許して？

活発なふーたに対し、大人しい女子たち。聞いただけではアンバランスに感じるが、実際はお互いに世話をしあうほど相性が良い模様。

さて、そんな3匹を愛するご主人とは……？

オトーチャンのお膝、ちょうど良いんだよねぇ～。

ボクもボクも！

ニコニコだねぇ、オトーチャン。

株式会社ムービーウォーカーの五十嵐淳之さん。20年ほど前からネコを飼い始め、先住ネコである“なぎさ”と“あらし”を経て、今は3匹と生活。五十嵐さんをきっかけに親御さんやご兄弟もネコを飼い始めたらしく、いわば五十嵐家におけるネコ好きの先駆者だ。

飼い主とネコとじゃなくて、ボクたちはマブダチさっ。

「友だちなら、お前も稼いできてくれないか？（笑）」。

特にふーたとはオトコ同士ウマが合うようで、五十嵐さんが腰を痛めた際にふーたも一緒にエクササイズをしたり、床に五十嵐さんが寝転がっているとお腹を出して甘えてきたりと、奥さまいわく「友だちみたいな関係性」。

もみじとあずきはベタベタと甘えてくることは少ないそうだが、そっと五十嵐さんの側へ寄っていく姿を見ると、いかに心地の良い関係かがわかる。

「『ネコのために……』と無理はしません。みんな自立してますからね、共同生活をしているという感覚です」。

でも、今はかまって～！

あ、ボクを差し置いて！ マブダチだぞっ！

五十嵐さんと3匹のネコのように、無理をせず、自由気ままに生活するということが、ネコとオッサンが仲良しでいる秘訣なのかもしれない。

石原さくら（いしはら さくら）＝写真
猫写真家・ブリーダー
1976年生。東京工芸大学写真学科卒業後、女性ファッション誌、カルチャー誌、広告を中心に活動。2008年に愛玩動物飼養管理士を取得して以降は猫写真家としてさまざまな媒体で猫の写真を撮り続ける傍ら、ブリーダーとして自ら猫を育てている。

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