ホテル、いかない?●ハイセンスなカプセルホテルや、体験が売りのコンセプトホテル、泊まらずとも特別な時間が過ごせるシティホテルなど、TOKYO 2020に向けて急速に変わりつつある東京のホテル事情。それをチェックしたら、ねぇ、ホテル行かない?

臭い、汚い、狭いというイメージが強かったカプセルホテルが今、ミニマルホテルやキャビンホテルと呼ばれ、スタイリッシュかつ快適に進化をしている。

檜風呂まであるカプセルホテルで、泊まらずとも得られる貴重な“...の画像はこちら >>

そんななか、この業界に新たに参入したのが日本最古の鞄専門商社として130年の歴史を持つ林五だ。事業譲渡に伴い、浅草橋にある自社ビルをミニマルホテル「CAFÉ/MINIMALHOTEL OUROUR(アゥア)」へとリノベーション。旅行バッグをルーツに持つことから、旅の形が変化した現代において、宿泊を通して新しい体験を提案していくというのがコンセプトになっている。

檜風呂まであるカプセルホテルで、泊まらずとも得られる貴重な“体験”
浴槽に浸かりながら外の木々を眺めれば、癒やし効果も得られそうだ。

そのひとつが大浴場。なんと高級温泉旅館の代名詞ともいえる檜風呂が設置されているのだ。シャワーブースが主流のミニマルホテルで、この体験が叶うとはオドロキ。しかも宿泊費はほかのこの手のホテルと変わらない程度なのだから、満足しないはずがない。

浴場の扉を開けた瞬間に檜の香りがふわ~っと漂い、お湯に身を沈めれば、毎日の疲れが癒されていくのを感じるはずだ。あまりの気持ち良さに、ここがミニマルホテルだということを忘れてしまいそうになる。

しかも、この大浴場はランニングステーションとしても利用できる。ホテル近くを流れる隅田川沿いを、東京スカイツリーを眺めながらランニングし、檜風呂で汗を流す。その後は、1階にあるレストランでビールを片手に京都のおばんざいやつまみを楽しむ……。

なんて、泊まらずとも極上のランニング体験ができるのだ。

檜風呂まであるカプセルホテルで、泊まらずとも得られる貴重な“体験”
モノ作りの魅力を体験できるワークショップは、親子の交流の場にもなっている。

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宿泊せずとも遊び倒せるホテル

1階のレストランで不定期に行われるイベントも見逃せない。「OUROUR(アゥア)」が建つ浅草橋は、職人の街である徒蔵(かちくら)エリアや、オタクカルチャーの発信地である秋葉原からも近い。これらの街の魅力を知ってもらおうと、徒蔵の職人によるうちわ作り体験や、秋葉原を意識したマスコットキャラクター「アワアワちゃん」をヌメ革に染色する手染め体験、併設するベーカリー「浅草 靑-AO-」のパン作り教室など、子供も参加できるモノ作りイベントが目白押しなのだ。

檜風呂まであるカプセルホテルで、泊まらずとも得られる貴重な“体験”
併設するベーカリー「浅草 靑-AO-」。

こちらも泊まらずとも参加できるとあって、親子連れに大好評。子供たちの楽しむ姿を眺めるもよし、イベント後にレストランでみんなで食事を楽しむもよし。さまざまなファミリー体験ができる場所となっている。

檜風呂まであるカプセルホテルで、泊まらずとも得られる貴重な“体験”

客室は3タイプ。ミニマルホテルでお馴染みの1人用のキャビンタイプは、木目を基調としていて、コンパクトながらリラックス感満点。

檜風呂まであるカプセルホテルで、泊まらずとも得られる貴重な“体験”
プライベートルーム(ダブル)9240円〜

最大4名まで利用できる2段ベッドを2つ設置したグループルームに家族で宿泊するのもいいだろう。秘密基地のようなベッドは子供も喜ぶこと間違いなし。夫婦で泊まれる完全個室のプライベートルームも用意されていて、どれもリーズナブルな価格がうれしい。

あらゆる“体験”というおもてなしが用意された「OUROUR(アゥア)」。街のハブ的存在でもあるこのホテルが、新しい滞在の楽しみ方を教えてくれるはずだ。

 

CAFÉ/MINIMALHOTEL OUROUR
住所:東京都台東区柳橋2-20-13
電話番号:03-5829-6470
https://ourour.jp/
パーソナル1980円~、プライベートルーム9240円~

林田順子=文

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