ファッションを軸にライフスタイル全般への好奇心が止まらない。高い感度と鋭い観察眼を持った熊谷隆志が日々直感する瑞々しい「お洒落」をモノ・コト・ヒト、全方位的にピックアップ。

誰に何をいわれようが、オーシャンズ世代の先頭をただ突っ走るオトコを、今月も追いかけてみた。

僕はスケーターではないけれど、スケーターファッションが大好き。なかでも「シュプリーム」は別格で、毎シーズンさまざまなアイテムを購入し、毎日のスタイルにコーディネイトして着ています。

今回は僕のコレクションの一部をご紹介しつつ、マイ・スタンダードともいえる「シュプリーム」への愛を語ろうと思います。

好きすぎてもはやコレクターの域に。熊谷隆志のシュプリーム愛に...の画像はこちら >>


最高にファッショナブルな唯一無二のブランド

「シュプリーム」は1994年にNYでスタートしたブランドですが、初めてマンハッタンのラファイエットストリートにあるショップを訪ねたとき、あまりの格好良さに衝撃を受けたのを覚えています。スケーターや自転車乗りたちが集まって活気に溢れ、年配の元スケーターみたいな男性たちが上手に「シュプリーム」を着こなしていて感動しました。

好きすぎてもはやコレクターの域に。熊谷隆志のシュプリーム愛について話そう
[画像をもっと見る]

日本上陸後は、毎シーズン15~20点は購入していて、もはやコレクターの域に。いや、集めるだけじゃなくガンガン着る。週に3日から5日はコーディネイトのどこかに「シュプリーム」が。

クローゼットには「シュプリーム」のコーナーがあり、スーツやスキーウェア、靴にバッグ、タオルやチェアなどの日用品まで勢揃い。買ったものはフリマに出したりせず、すべて大切に取ってあります。

好きすぎてもはやコレクターの域に。熊谷隆志のシュプリーム愛について話そう
[画像をもっと見る]

いったい「シュプリーム」のどこがそんなに魅力的かというと、まずコラボのセンスがいい。

特に「ザ・ノース・フェイス」とのコラボは無条件に買ってしまう大好物。そして何より、ヴィンテージのようなテイストがたっぷり詰まっているところが僕にとってはたまらない。

好きすぎてもはやコレクターの域に。熊谷隆志のシュプリーム愛について話そう
[画像をもっと見る]

ヴィンテージライクだから本物のヴィンテージとの相性もすごくいいし、「シュプリーム」を着倒して自分だけのヴィンテージにするというのも楽しい。そしてストリートに落とし込んでいるから、サイズ感がたっぷりでとてもコンフォータブルなのもいい。

僕にとって「シュプリーム」とヴィンテージの服だけは、何年経っても魅力が色褪せないスペシャルな存在です。

好きすぎてもはやコレクターの域に。熊谷隆志のシュプリーム愛について話そう
[画像をもっと見る]

だからシュプリーム初心者の方ほど「若い人の服でしょ? おじさんにはちょっと……」なんて偏見を捨て、勇気を出してショップに足を踏み入れてほしい。ボックスロゴのTシャツもいいけれど、ニットやアウターなど、大人に似合いそうなアイテムもたくさん。

「シュプリーム」はとてもベーシックで、ファッショナブルで、ハイレベルでトレンドを体現するブランドであるということを、もっと皆に知ってほしいですね。

「熊谷さんはシュプリーム上級者」

好きすぎてもはやコレクターの域に。熊谷隆志のシュプリーム愛について話そう

「シュプリーム」ブランディング/PRディレクター 恵比壽久雄さん
1997年、シュプリームが日本に上陸してすぐにリースしていただき、現在まで公私ともにお付き合いさせていただいています。誌面でもいろいろご使用いただきましたが、2006年に雑誌で窪塚洋介さんと故・山本“KID”徳郁さんをモデルに撮影したときのスタイリングは印象深かったですね。熊谷さんご自身にも普段からご愛用いただいており、シュプリームの中で特に難易度の高い色や柄やデザインのアイテムを、上手に着こなしてくださってうれしい限りです。

 

好きすぎてもはやコレクターの域に。熊谷隆志のシュプリーム愛について話そう

熊谷隆志(くまがいたかし)
1970年生まれ。

渡仏後、’94年スタイリストとして活動開始。’98年以降はフォトグラファーとしても活躍。同時にクリエイティブ・ディレクターとして自身のブランド、ネサーンス、ウィンダンシーを手掛けるほか、さまざまなブランドやショップのディレクションにも携わる。ファッション、クラフト以外に飲食の分野にも進出し、カフェ・カンパニーのクリエイティブ・ディレクターも務める。趣味はサーフィン。グリーンライフにも造詣が深い。

好きすぎてもはやコレクターの域に。熊谷隆志のシュプリーム愛について話そう

長田英哲=写真 町田あゆみ=編集・文

編集部おすすめ