職業柄、大胆に遊ぶのは難しい、似合う髪型がわからないなどなど、大人のヘアスタイルには制約や悩みがつきもの。同世代はヘアスタイルにどんな要望を持って、どう楽しんでいるのか? 人気バーバー&ヘアサロンに直撃し、その改造実例を見せてもらった。
気張らず自然体の魅力を引き出す実力派サロン
HAPP’S.(ハプス)
ハチの張りを抑えた好印象ショート

販売員 山本大輔さん Age 35
つむじが2つあってヘアスタイルが決まらない
10年以上の常連だという山下さん。販売員という仕事柄、清潔感を第一に心掛け、3週間に1度はサロンを訪れる。硬い直毛で広がりやすく、つむじが2つあるのでまとまりづらいのが悩み。今回はツーブロックとフェードカットを組み合わせ、サイドと襟足はガッツリ刈り上げ、トップと後頭部にボリュームを残し、セットしやすい長さに調節している。

セットしやすいようトップは短くしすぎない
硬い直毛なのでトップまで短くすると、整髪料などでアレンジがしづらくなってしまう。そのためトップは5~6cmと長めに残しているのがキモ
Wつむじの後頭部は長さをちゃんと残す
後頭部はトップと同様に長さを残してボリュームを持たせる。頭の形状を良く見せるだけでなく、2つあるつむじが自然に馴染んでくれる。
サイドとバックはすっきりフェードカット
接客業なので、何よりも重視するのは清潔感。特に襟足や耳回りは、バリカンで2mm以下に刈り上げて潔くさっぱりと。多少伸びたとしても広がらず、好印象がキープできる。

貫禄の白洲次郎風クラシックショート

料理人 山口圭悟さん Age 37
白髪が増えて、トップの毛量が少なくなってきた
都内を中心にケータリングを行っている山口さん。仕事中は帽子を着用することが多いが、耳回りや襟足の長さは短めが希望だそう。最近増えてきた白髪と頭頂部の薄さが気にならず、貫禄を感じさせるヘアスタイル例として白洲次郎をイメージして切ってもらった。
イメージは白洲次郎

ダンディな男の象徴としても語られる白洲次郎。

後ろに流すようにして頭頂部にウェイトを
グリースを濡れた手で取り、根本から持ち上げるように手櫛で後頭部へ流す。毛のたわみを使って頭頂部にボリューム感を持たせ、毛量の少なさをカバー。
不規則な方向に伸びるサイドは短く
山口さんの髪質は柔らかく、サイドは特に毛流れが不規則なのが特徴。それが目立たない2cm程度の短さにカット。ただし、境目がはっきりしたツーブロックにはせず、自然な雰囲気に。
全体的に、均一に切り揃えずカット
トップから後頭部にかけては、梳きバサミを使いながらカット。キレイに切り揃えないことで、自然体で男の色気を感じさせられるという。

[教えてくれた人]

スタイリスト 谷岡賢治さん Age 38
こまめに通ってくれる男性客も多いです
勤続16年のベテラン。その豊富な経験に基づいた提案が好評。例えば薄毛は無理に隠そうとせず、潔く短くするか、ある程度長さを取って後ろへ流すかの2択だと教えてくれた。
ハプス
住所:東京都渋谷区渋谷3-26-10
電話番号:03-6433-5725
営業:11:00~20:00、
(土・日曜、祝日は10:00~21:00)月曜、第2・第3火曜定休
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