東京オートサロンに学ぶ「車の遊び方」●先日、幕張メッセで開催された東京オートサロンに集まっていた、遊び心が満タンなカスタムカーたち。それらを参考に、思いっきりマジメに、車の遊びを考える。
スズキの「ハスラー」と「ジムニー」。いずれもアウトドアでガシガシ使えて、街乗りにもそのまま使える大人気車種だ。
そんな二台の遊び心をさらに深化させようと、スズキ自らカスタマイズしたスペシャルモデルが東京オートサロンで披露されていた。
ストリートな街ハスラー
まずはデビューしたばかりの新型ハスラーのカスタムカーがこれ。「ハスラー ストリートベース」という名の通り、海や山だけでなく「街中でも遊びの基地」がテーマだ。
実は昨年の東京モーターショーでは、「海や山遊びの基地」をコンセプトにしたショーモデルが披露されていた。「新型ハスラーは、どっちでもイケますよ」と言わんばかりに、今回はストリートをテーマにカスタマイズしたというわけだ。
コンテナをイメージしたというボディカラーはマットなデニムブルーに仕上げられ、その対比として、バンパーは艶のあるグロス仕上げが施された。その甲斐あってハスラーの魅力のひとつである道具的なギア感も増している。

車内の天井にLEDのイルミネーションが備えられたほか、スケボーを収める専用ホルダーが付けられている。

バックドアの内側にはステッカーチューン。走行中は見えないけれど、開けると目立つこのアイデアは、ほかの車でも使えるんじゃない?
マリンな海ジムニー
一方のジムニーは、ジムニー シエラをベースにマリンスポーツに特化した「ジムニーシエラ マリンスタイル」を披露。シートにウエットスーツと同じ素材を用いているので、水着で濡れたままでも気軽に座って移動できる実用性も備えている。

ハイルーフの左右に備わるロケット砲のような2つの筒は、釣り竿を収納できるロッドホルダー。先のハスラー同様、バンパーやフェンダーはグロス仕上げに

ラゲッジフロアとバックドアの内張はウッド調シートが貼られている。前席背後の小物入れや、天井のルーフネットなど、細かな収納がたっぷり用意されているのも、海遊びにはありがたい。
いずれも今回の反響を見て、パーツの市販化を検討するとのこと。しかしハスラーのステッカーチューンだったり、スチールホイールに塗装してマッドテレーンを履かせるワザなんかは、今すぐできそう。これならキャンプだけじゃなくて、街でも海でも、スズキの車で遊び尽くせそうだ。
籠島康弘=取材・文