失恋したら、グルタミンと背筋で立ち直れ！｜糖質オフ男

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糖質オフ男とは……
カラダの曲がり角といわれる「37.5歳」。もう若い頃のような生活では健康を保てないので、そろそろ年齢に合った生活改善に取り組まなければ。

パーソナルトレーナー、澤木一貴さんの元に通いつめることで、スマートな身体をキープするためのコツを吸収しまくっている糖質オフ男。接待ゴルフも絶好調で仕事での評価も急上昇。公私共に順風満帆、かと思いきや、またしてもオフ男に壁が立ちはだかる。

「さすがに今回ばかりは澤木さんでも無理だよなあ……」と思いつつ、SAWAKI GYMへと向かった。

恋のストレス発散にはグルタミン！

澤木：またゴルフの悩みですか？ オフ男さん、筋肉じゃないんだから、そんなにすぐスコアは伸びませんよ。

オフ男：今日は人間関係の悩みです。ストレートに言うと、フラれました。

澤木：カノジョがいたことさえ知りませんでした。というか知らないです。

オフ男：正確には、その手前でフラれたという。

澤木：仕事は順風満帆なのに、私生活は真逆ですね。

オフ男：正直、糖質オフなんてやってる場合じゃないですよ。ヤケ食いで糖質過多男になりそうです。

澤木：そんなときは、糖質＋グルタミンです。どちらも心と体を癒す栄養素です。

オフ男：グルタミン？

澤木：アミノ酸、つまりたんぱく質の一種ですね。グルタミンは体の中にもっとも多く存在するアミノ酸で、人間が生きていくうえで、ものすごく大事、ということです。

オフ男：でも、何で今の僕にグルタミンなんですか？

澤木：グルタミンにはストレス緩和作用があるからなんですが、逆にストレスを感じると体内のグルタミンがどんどん使われて不足しちゃう。それによって、体力も落ちる。そうなるとストレスもさらに溜まって……と、負の連鎖でしょ？

オフ男：どうしたらいいのでしょうか？

澤木：まあ、ここは赤身肉を食べて、さらにサプリメントでグルタミンを補充しちゃいましょう。糖質はもちろん白米で。ご飯をモリモリ食べて元気を出す。これが一番です。パンでもいいんですが、それだと脂質過多男になっちゃうので。

オフ男：脂質過多男……。

“引く動き”で背中を鍛えてセクシーに！

澤木：グルタミンともうひとつ、恋に破れたオフ男さんに、背中で語れる格好いい男になる筋トレを教えましょう。

オフ男：ちょっと何言っているかわからないです。

澤木：筋肉がきちんとついているセクシーな背中を見ると、「あっ、こいつはタダ者じゃないな」って思っちゃいますよね。

オフ男：……ちょっと意味が違ったような気がしますが、たしかに体の後ろ側って鍛えづらいですよね。

澤木：体の後ろ側を鍛えるのに必要なのは“引く”動き。そこで今回紹介するのは、タオル・ニー・ロウです。タオルを引くとき、膝を曲げるのではなく、タオルを引っ張って膝を曲げさせるというイメージで。そして、肘を引くときは肩甲骨をしっかり動かすこと。これでしっかりと背中の筋肉に負荷がかかります。

オフ男：なるほど。

●タオル・ニー・ロウ

背すじを伸ばして座り、片方の足裏に引っ掛けたタオルの両端を持つ。その状態のまま膝を伸ばして片脚を上に上げる。両肘を伸ばし、タオルをピンと張る。

肩甲骨の動かす意識でタオルをゆっくり引き、膝を胸に引きつける。背すじを丸めないように注意しよう。これを左右10回×3セットで、失恋の痛手から立ち直ろう。

澤木：引く動きをする筋トレって、地味なわりにけっこう辛いから、ジムのマシンでも不人気だったりするんですよね。本当はジムでこそ、鍛えづらい部位を鍛えるべきなんですが。それに、背中の筋肉って、腹筋よりも“ついた感”を感じづらいので。

オフ男：そういえば僕、昔から背筋が弱いんですよ～。

澤木：ああ、だからフラれちゃうんですね～。ならばさっそく、今日からでも始めてください。背中を鍛えてグルタミン摂取。これでもうフラれなくなりますよ。

オフ男：……。

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楠田圭子＝文　イラスト＝波打ベロ子　写真＝藤村のぞみ