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「隣のオッサンは青いか?」Vol.6
酸いも甘いもかみ分けて、世の中のおおよそのことがわかった年代。けど、いまだにわからないのが、人の心。

家族や友人に同僚、あるいは自分の心だって、イマイチ理解できないことは多々あるのだから難しい。そこで、世間に秘めたる胸の内を問う! タテマエはさておき、実際どう考えてます?

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職場の部下や後輩との心的距離を近づけようとしてか、あえて女性に「ちゃん」づけをする男性もいるのではないだろうか。親しみを込めたつもりの呼称でも、ウザがられていたり……。聞きたくても察するしかないそんな心の内について、20~30代女性100人(各年代50人)に聞いてみた(協力:アイリサーチ)。


■名前に「ちゃん」付けする30~40代男性についてどう思う?
(複数回答)


・フレンドリーだと好意的に思う 25.0%
・若々しいと好意的に思う 3.0%
・ユニークだ/ユーモアがあると思う 4.0%
・馴れ馴れしいと違和感を感じる 22.0%
・痛々しいと思う 8.0%
・パワハラだと思う 1.0%
・セクハラだと思う 3.0%
・特になんとも思わない 25.0%
・「ちゃん」付けする30~40代男性を見たことがない 16.0%

「フレンドリー」「若々しい」「ユニークだ/ユーモアがある」と好意的に捉える人は、32.0%。一方「馴れ馴れしい」「痛々しい」「パワハラ」「セクハラ」と感じる女性は計34.0%と、好意的に捉える人をわずかに上回る結果となった。

なお、年代別に見てみると、「ちゃん」付けにネガティブなイメージを持っている30代女性は28.0%だった一方、20代女性になると40.0%と激増! 若い女性ほど、オッサンの「ちゃん」付けには抵抗があるようだ。

では、「ちゃん」付け以外はどうか? 若い女性に親しみを込めてニックネームなどで呼ぶ場合もあり得る。とはいえ、呼ばれる側にとっては「これはない……」と思われている“イタい”呼び名というのもあるに違いない。フリーアンサーで募ってみると、以下のようなコメントが寄せられた。


■オッサンが使う女性の呼び名で「これはない……」と感じるものは?

20代は「ちゃん」付けNG! 悩ましき呼び方問題に解決策はあるか

【具体的な呼び名】
「周りの女性があだ名で名前の後に“ちん”をつけていたのを、そのまま真似すること」(27歳)。
「○○っちということ」(37歳)。
「名字+ちゃんは違和感ないが、名前+ちゃんはセクハラっぽく感じる」(39歳)。

女性同士では気軽に使う「○○ちゃん」「○○ちん」「○○っち」などの愛称も、オッサンに使われると印象が一変。気持ち悪く聞こえる女性は少なくないようだ。特に職場では、セクハラだと捉えられかねない。親近感を持っていても、愛称を使うのは慎重さが求められそうだ。

【呼び捨て】
「下の名前を呼び捨て」(24歳)。
「(ちゃん付けよりも)呼び捨てのほうが厳しいと思った」(27歳)。
「下の名前を呼び捨てにする。せめて、さん付けや、ちゃん付けをしてほしい。呼び捨てだけはイラつく」(31歳)。

また、苗字の呼び捨てならまだしも、下の名前を呼び捨てにするのはNG。海外では職場でもファーストネームで呼び合うことは多いが、「所変われば品変わる」。日本の企業では不快に思う女性も少なくないようなので気をつけたいところだ。

【敬意を感じられない呼び方】
「外見をあげつらう呼び名を嬉々として使う」(26歳)。
「自分の親くらいの年齢の女性事務員を、おばちゃんと呼んでいる」(32歳)。
「年下や後輩のことを『あの子』という三人称を使うのがちょっと、と思った。 こちらが名前を知らずとも、『あの子』ではなく名前で呼んでほしい」(38歳)。

少数ではあるが、呼ぶ相手に対する敬意を感じられない呼称に違和感を覚える女性もいるようだ。特に30~40代ともなれば、若い人たちを束ねる立場に立つ人も多いだろう。その気はなくとも、不用意な言葉は反感を招くもと。言葉の端々に注意しておきたいところである。

堅苦しい雰囲気を避けたくて使いがちな“愛称”だが、当の本人にしてみれば「ちょっと……」と感じることもある。この結果を参考に、ちょうどいい距離感の呼び方を探ってみてはいかがだろうか?

フジアマネ=文

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