都会にいると忘れがちな感性を海と農が刺激してくれる。
二拠点ライフから得る経験値が俳優の仕事にも繋がっていると話すのは、俳優の池内博之さんだ。
遊びの天才が行き着いた、街と自然を循環させること
夏は畑仕事が忙しく、丸一日費やすこともあるが、冬場はサクッと1時間ほど作業して、そのまま都内へ戻る。街と自然を気軽に行き来できるのは、このエリアならではの魅力。
「自然の中に身を置き、無心に作業することが最大の気分転換になる。自分が健康になっていくのがわかりますね。海も同じ感覚です」。

ホームポイントの材木座からSUPで逗子までクルージング。途中、誰もいない岩場で昼食を食べる。波があればSUPサーフィン。状況に合わせて遊びを変えていく。この自由度が心地良い。
「基本日帰りです。泊まれたら最高なんだろうけど……。今はキャンプにもハマっているから、今度は畑で野営しようかな(笑)」。

最近では畑が手狭になってきたため、拡大を模索中。作りたい野菜は多くあるが、植える場所が追いつかない状況だ。
いつかは野菜を提供できるシステムもつくりたいという。

「春はとうもろこしを育てる予定。小さなメロンや果樹も挑戦したいです。とにかく農は奥が深い。そして面白い。栽培した野菜で料理を作る時間もまた楽しい。
SUPにキャンプギアと野菜を乗せ、見つけた岩場で火をおこして料理する。そんなふうにすべてがつながった遊びも取り入れていきたいと思う」。
四季折々の農コレクション
数々のメンズファッション誌で活躍する池内さんは、街で愛用しているブランドを農ライフにも取り入れている。シーズンに合った機能がしっかり押さえられているのも、自然の中で作業するのには必要なことだ。

[春]お気に入りの普段着を農作業中も纏う
山間に畑があるため、春でもアウターは必須。街着としても愛用している、ウィンダンシーのブルゾンやキャバンのTシャツをノーフスタイルでも。
お気に入りのブランドを纏う、それだけで、作業が楽しくなる。

[夏]これで万全!日焼け&暑さ対策
俳優として日焼けはNG。そして虫除けの意味でも夏でもロングスリーブが必須だ。
熱中症を防ぐため電動のファン付きベストもマスト。一度使ったら、夏の農作業に欠かせないアイテムになってしまうのだ。

[秋]愛用ブランドでスマートに農作業
フリースはヴァルドハウゼン。Tシャツはスタイリストの宮島尊弘さんが手掛ける、ロットワイラー。
ハットとデニムは好きなブランド、ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのもの。インナーにはファン付きベストを。

[冬]アウトドアウェアで最強の防寒性を確保
寒い冬はフリースとダウンで防寒MAX。
畑の中でも映える、色使いはさすが! 見た目はもちろんだが、動きやすさなど、機能はもっと大事。
熊野淳司、高橋賢勇、朴 玉順(CUBE)=写真 松平浩市=スタイリング 高橋 淳=編集・文 菅 明美、増山直樹=文