やっと、やっとまたあの時計に出逢える日がやってくる。

「N.ハリウッド」と「ハミルトン」のコラボウォッチの第2弾が今夏ローンチされるのだ。

前作の登場から、12年の時を経て待望のご帰還である。

N.ハリとハミルトンが12年振りに再会。尾花大輔が語る、コラ...の画像はこちら >>

N.ハリウッドのコラボウォッチといえば、まずGショックが思い浮かぶかもしれない。2014年の初登場以来、毎年新作を発表し続ける人気シリーズではあるが、実はN.ハリウッドが最初にコラボした時計ブランドは、ハミルトンだということをご存知だろうか?

ともにミリタリーにルーツを持つ、出逢うべくして出逢った者同士。12年前、彼らが手掛けたのは、ハミルトンのなかでも名作に数えられる「カーキ フィールド」である。

N.ハリとハミルトンが12年振りに再会。尾花大輔が語る、コラボ時計の価値とは
©︎Kento Mori

N.ハリウッドのデザイナー、尾花大輔さんにとっても愛着がある1本で、今作のベースとなるのもこのモデルだ。

星の数ほどある時計のなかで、ハミルトンのカーキ フィールドが持つ魅力を、尾花さんはこう語る。

「ひと言でいうならば、“不滅の名品”ということに尽きると思います。確かに今の時代では、機能や利便性という理由でアップルウォッチのようなウェアラブルデバイスを着けることに必然性があるのはいうまでもありません。しかし一方で、『モノ好き』『趣味』『コレクタブル』といった別のベクトルからは、この時計を着ける必然性があり、不滅の価値を持つものだと思っています」。

若かりし頃、ヴィンテージのカーキを気に入って着用していたという尾花さん。この時計への深い思い入れは、コラボモデルの随所に表れている。

N.ハリとハミルトンが12年振りに再会。尾花大輔が語る、コラボ時計の価値とは
黒い時計を引き立てるNATOベルトも、このコラボのために新たに制作されたものだ。

例えばカラーリングは、前作に引き続きマットな黒で統一。

インラインのモデルとはひと味違ったストイックな佇まいだ。白いインデックスが成す高いコントラストは、デザイン性はもちろん、視認性の良さにもひと役買っている。

そして、文字盤に配された“HAMILTON”の文字は、旧式の字体を採用。秒針やリューズにさりげなく描かれた“H”のイニシャルも、このコラボにしか見れないディテールだ。

N.ハリとハミルトンが12年振りに再会。尾花大輔が語る、コラボ時計の価値とは
300本の限定販売であることを示すシリアルナンバーも刻印されている。

前作から変わらない魅力があれば、当然ながらアップデートされた点もある。

手巻きから自動巻きモデルに進化したことをはじめ、文字盤からはカレンダーが姿を消し、より研ぎ澄まされた表情に。ケースもややサイズアップしたことで、腕元での存在感も一層高まった。

さらに今回から、裏蓋はスケルトン仕様に変更。時計のスペックとともに、“Watch, wrist: General Design By N.HOOLYWOOD/Hamilton”という文字で、さりげなく共業を主張するあたりもニクい。

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スペシャルボックス入りで販売。

そんな米軍の官給品を彷彿させるディテールは、ミリタリー好きの琴線を震わせ、所有欲を強く刺激する。

そしてハミルトンの時計は、尾花さんの原点にも通ずる存在だ。

「僕にとって憧れの入口にあるのが“アメリカ”という国。

この国に生まれたハミルトンの時計は、米軍の緻密な作戦の中で『時間を伝える』という重要な役割を果たし、そして時のスターたちにも多く愛用されてきました。プロダクトそのものに語り継がれるべき歴史がある、特別な存在だと思っています」。

今作もこうした歴史のなかで語り継がれる1本になるだろう。

N.ハリとハミルトンが12年振りに再会。尾花大輔が語る、コラボ時計の価値とは
©︎Kento Mori

発売は7月31日(土)。「ミスターハリウッド」「ミスターハリウッド大阪」「ハミルトンブティック 東京キャットストリート」とハミルトンの公式オンラインショップで販売予定だ。また、7月22日(木)10時から7月25日(日)21時までは、N.ハリウッドの公式オンラインショップで先行予約も行う。300本限定発売なので、決してお見逃しなきように。

12年の長い歳月を経て、ついに再会が叶うN.ハリウッドとハミルトンのコラボウォッチ。とりあえず、「待った甲斐があった」といえる出来であることを断言しよう。

[問い合わせ]
ミスターハリウッド 
03-5414-5071

外山壮一=文

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