連載「俺の家電」
服に靴、車、腕時計。それに家。
掃除・洗濯に無頓着だった自分も、家族を持ってからは、ハウスダストが気になるようになった。だから、帰宅して真っ先にチェックするのがcado(カドー)の空気清浄機「LEAF 320i(リーフ 320i)」。キレイな空間を示すブルーのLEDが点灯していれば一安心だ。
朝の散歩から帰ってきた息子が、愛犬と一緒にドタバタとリビングに入ってきた。手洗いうがいをするよう、朝食を準備している妻が促す。花粉症の彼女が鼻に手をやるのを見ながら、私は濡らしたタオルでワンコの足を拭く。「リーフ 320i」のランプが一瞬だけオレンジに変わり、グリーンを経てブルーに。ペーパーモップで水滴や砂を処理していると、はしゃぐ暴れん坊たちが邪魔してくる。テーブルに皿を笑顔で並べる妻。もうクシャミの予感は消え去ったようだ。
スタイリッシュなルックスで
部屋のどこにでも置ける
「大ヒットしたAP-C200にIoTを搭載してアップデート。日本の一般的なLDKのサイズとされる22畳を十分にカバーできる、26畳対応となりました」。教えてくれたのは蔦屋家電のコンシェルジュである久保雄一さん。「カドーはメジャーな国産大手にいた有力エンジニアとデザイナーによって、2012年にスタートしました。新鋭ながら技術力が高く、特にデザイン性はずば抜けています」。

確かに、円柱形のフォルムは従来の空気清浄機では見かけない。スチール製の外装だから、白物家電にありがちなプラスチックのチープさとも無縁である。興醒めなビス留めすらない。
「地震の多い日本では、転がってしまう丸形のデザインはご法度とされてきました。量産だって四角いほうがしやすいはずです」。しかし、円柱なのはエアクリーナーとして合理的であるとも。「核であるファンが円だからです。下から吸引し、上部に向かって吹き出す。
そして、インターフェースに関しても挑戦的。Wi-Fi経由で「cado sync アプリ」をインストールしたデバイスと連携、出先からでも空気の状態確認や各種操作が可能なのだ。当然、リモコンだらけのテーブルにうんざりしたり、いちいち本体に近付いたりの古い悩みとはおさらば。スマートなライフスタイルを実現するのに、とても心強い味方になってくれる。

米国家電製品協会が認める
世界No.1の集塵性能
米国家電製品協会(AHAM)の定めた国際的基準であるCADR(Clean Air Delivery Rate)値。空気清浄機が1分間あたりに供給する清浄な空気の量を示すが、’12年に「cado」製は日本メーカー初の世界最高値を獲得する。以降、世界1位を更新し続け、その性能は「リーフ 320i」でも維持。有害物質のホルムアルデヒドや、悪臭の元になるメチルメルカプタン、アンモニアを1時間で限りなくゼロに近付ける。ウィルス、カビ、細菌にいたっては、わずか20分で99.9%以上除去。

「浄化するスピードも驚異的。稼働させたらすぐに空気の変化を実感できます。フィルターの目が細かいのに素早いのは、本当に凄いことなんですよ」。浮遊しながら部屋に侵入したホコリや有害物質、ウィルスなどは、床に落ちるといかなる空気清浄機でも吸い上げられないとか。だからこそ落下前に吸引する浄化スピードが重要に。「360度全面から吸い、力強く真上に排出する。この大量に空気を循環させるシステムが速さの秘密ですね」。

サイズアップせずに空気の放出量だけが増えるよう、天面の縁をギリギリまで狭く設計。開口部の面積を広げることで、循環効率上昇に成功した。フィルターにはニオイや菌をLED光で分解除去する、光触媒技術のセルフクリーニング機能が。おかげでメンテナンスは分解できない大きさの塵やホコリをとるだけでOK。
「日本が得意としていたデジタル系の技術はコピーされ、値段の安い他国製に押され気味。しかし、空気と水はコピーしにくい感性的なジャンルです。日本人ならではの繊細さが生きると言えます」とは、エンジニアであった久保さんの弁。すでに世界一の評価を得ている空気清浄機。今後さらに躍進するのは想像に難くない。家族のために清潔さを重視したいオトーチャンなら、絶対にチェックすべき逸品だ。
[取材協力]
二子玉川 蔦屋家電
住所:東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット
電話番号:03-5491-8550
営業:9:30~21:00(音楽・文具・BOOKは22:30まで)
定休日:1月1日