スマート○○とかのような新しいデジタルガジェットには抵抗感、というか、興味すらわかないという人も少なくないだろう。

若い子向け? 自分には遠い存在? ファッションでも道具でも、自分にフィットするものがわかっている人なら尚更かもしれない。

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そんなオーシャンズ世代の同輩が、「お!」っと期待するに違いない一品が登場した。

 


その名も「レイバン ストーリーズ」

Facebook×レイバンのウェイファーラーを解説。大人こそ欲しくなる理由とは
先月、アメリカ、イタリアを含む6カ国で発売開始。日本展開は未定。

あのFacebookとレイバンの共同開発によって生まれたスマートグラス「レイバン ストーリーズ(Ray-BanStories)」である。

スマホとリンクし、サングラスを通して撮影したコンテンツを、SNS上に手軽にアップできる、というものだ。

そう、実はこれ、写真からもわかるように、我々とも馴染み深いレイバンの名作「ウェイファーラー」をベースにしたスマートグラスなのだ。

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ウェイファーラーは1952年の登場以来、往年のスーパースターたちに愛され、各時代のファッションシーンを彩ってきたのは言わずもがな。

素材やフィット感などをアップデートさせながら、今でも“サングラスの王様”として君臨する、名品中の名品だ。

こういったメガネ型のウェアラブル端末は、数年前から幾度となく市場に登場してはいたものの、デザイン面でも“変わり種”と見なされたのか、いまいち普及してこなかったのが実情。

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スマホアプリと連動させてることで、撮影したコンテンツをSNSへスムーズに投稿できるという。

今回、数あるサングラスの中で、最も有名かつ人気のあるウェイファーラーをラインナップしたのは、そんな状況を打破する最良の一手と見込んでのことだろう。

といわけで、ルックスは完全にウェイファーラーで文句なしの「レイバン ストーリーズ」。

肝心のスペックはどうだろうか。


近い将来“普通”になる機能

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まず気になるのは、フレーム上部の両端に備わる小さなレンズ。

これがSNSにアップしたい写真や動画を記録するためのカメラで、なんと500万画素の高画質。SNS投稿するには十二分なスペックだ。

これをカメラアプリ「Facebook View」と連携させることで、サングラス越しに撮影した動画や静止画をスマホへインポート。さらには編集から共有までひととおりできてしまうというから驚きだ。

もちろんFacebookに限らず、Instagram、Twitter、TikTokといった主要なソーシャルアプリにも対応している。

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さらに、音楽や通話をオープンイヤーで楽しめる3つのスピーカーを内蔵。右のテンプル上部にあるキャプチャーボタンや、テンプルのタッチ操作を駆使することで、カメラ撮影から通話の開始、音楽の再生までできてしまう。

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こちらは丸っこいフォルムが特徴の「ラウンド」。

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ウェイファーラーよりも少しレンズが小さめな「メテオール」。

ウェイファーラーを軸に、「ラウンド」や「メテオール」といったレイバンの人気モデルをベースにした型も展開。レンズも度付き、偏光、調光、クリア、グラデーションなど選択肢が豊富に用意されている。

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気になる価格は299ドルから。現在発売されているのは、アメリカ、オーストラリア、カナダ、アイルランド、イタリア、イギリスの6カ国。

思えばBluetoothイヤホンが出始めの頃、ハンズフリーで電話している人を見て「大きな独り言みたい……」っていう違和感があったけど、それも今では当たり前の光景。

友達同士で「写真撮ろう!」ってときに、メガネのテンプルをコツコツする。そうやってスマートグラスが次世代のスタンダードになるのも、そう遠くないのかもしれない。

レイバンのサングラスに高機能を閉じ込めた「レイバン ストーリーズ」。現在日本での発売時期は決まっていないが、日本で発売された際にコイツにいち早く食指が動くのは、若者よりもむしろ、レイバンとの付き合いの長いオーシャンズ世代かもしれない。

 

外山壮一=文

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