「アソビ×モビリティ」をテーマに先月開催されたイベント「アソモビ2021」。

その会場でひと際目を引いたのが、「こんなのあれば」をカタチにしてくれた人気車種のカスタムカーたちだ。


■オーストラリアの大自然が鍛え上げたランクル

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カス...の画像はこちら >>

ランドクルーザープラド(150系)のカスタムカー

軍用か探検隊用にしか見えない現行型ランドクルーザープラド(150系)。プロデュースしたのはランクルやハイエース等のカスタムカーでお馴染みのフレックスドリーム(flexdream)だ。

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線

地雷を踏んでも大丈夫じゃないか?と思えるほど厳ついこのプラドは、世界有数の過酷さで有名なアウトバック(オーストラリアの内陸部に広がる、砂漠を中心とした地帯のこと)で長年鍛え上げたARB 4×4 Accessoriesのパーツで覆われている。

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
ビンテージレザー調とペンドルトンの生地によるシート。

オーストラリアの砂漠では、重大な事故に繋がる大型動物の突進から、車と乗員を守る強固なウインチ付きバンパー。

さらには作業灯を備えたルーフラック、足元の岩からボディを守るアンダービークルプロテクション、万が一の緊急時のための無線用アンテナ等々、すべてARB製パーツでバシッとガードされている。

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
岩からトランスミッションやオイルパンなどを守る、装甲車みたいなアンダービークルプロテクションが備えられている。

展示車はプラドだったが、ARB製パーツはほかにもハイラックスやタコマ、タンドラ、FJクルーザー用などがある。普通のSUVじゃ足りないなら、検討してみては?

フレックス・ドリーム
www.flexdream.jp


■レトロなプラドでスローキャンプを

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
ランドクルーザープラド。丸目&「トヨタロゴ」のオリジナルグリルを備えた95プラド。

ランドクルーザープラド(90系)のカスタムカー

フレックスドリームからは90系ランドクルーザープラドのカスタムカーも出展されていた。角目を丸目にした同社オリジナルのFD-classicシリーズで、ナローボディに深みのあるオレンジを纏った5ドア(95プラド)。

インテリアは、上記150系プラド同様、ビンテージブラウンレザー調&ペンドルトン生地に張り替えられた。またバックドアにカップホルダーなど収納機能を備え、広いスペースがないオートキャンプ場などでも寛ぎのひとときを簡単に作れる。

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
カップホルダーや棚の付いたウッドパネルがバックドアの内側に備えられている。

60系(ロクマル)から火のついたランクルブームだが、そろそろ60系も80系も人気が上昇し、ベースとなる中古車相場も高くなってきた。1996年登場の90系もじわりと上昇中だが、今ならまだ間に合う!?

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線

レトロ感のある車でスローキャンプを楽しむなら、この90系をカスタムしたFD-classicシリーズは、最適な1台かもしれない。

フレックス・ドリーム
www.flexdream.jp


■商用車の人気者からアウトドアの人気者に

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
プロボックス。こちらは2014年9月のマイナーチェンジ以降のプロボックスのカスタム例。丸目ヘッドライトカバーも選べる。後期型のハイブリッドモデルをカスタムすることも可能だ。

プロボックスのカスタムカー

プロボスタイル(PROBO STYLE)が提案するのは、商用車の定番トヨタ「プロボックス」のアウトドアカスタム。

もともと釣り好きの同社社長が愛車のプロボックスを自分好みにカスタムしたら「これ、売ってよ」から始まったそう。

今では競合他社も現れるなど、巷ではプロボックスのカスタムブームが起こっているが、その先駆者と言っていいのがプロボスタイルだ。

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線

プロボックスといえば高速道路で抜群の加速性と安定性を見せる隠れた高速番長。そんな走行性能とトヨタブランドらしい機関系への絶対的な信頼の置ける商用バン。

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
2002年7月〜2014年8月まで販売されていた前期型プロボックスは、商用車ということもあり、走行距離が30万kmもある中古も多い。程度の良い中古車をベースにするならお早めに。

リフトアップやボディ塗装、ヘッドライト周り、グリル、エンブレム、グリルガード、ルーフキャリアとカスタム項目はさまざまあるが、リフトアップのみでもOK。車両の持ち込みも受け付けている。

対応車種は旧型と現行型のプロボックスそれぞれに対応しているが、基本はプロボックスのみという潔さと専門性も信頼が置ける。

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
プロボックスに絞っているからこそ、シートカバーやラゲッジカバー、ラゲッジに備えられるキャビネットなど、インテリアパーツも豊富。

最近では初めての一台として選ぶ若者もいるのだとか。しかし、この絶妙なレトロ感と意外性は、仕事でプロボックスを乗り回してきた40代にこそ、しっくりハマるはずだ。

プロボスタイル
www.probostyle.com


■クラシカルなアメ車バンを安心のレンタルで

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
2002年式のラムバン。「わ」ナンバーがちょっと新鮮。ボディカラーもいい感じだ。

ラムバンのカスタムレンタカー

クラシカルなアメ車のバンは好きだけど、いざ購入となると故障や維持費が心配って人は多いと思う。だったらレンタルで。

キャンプ人気の高まりで、最近はキャンピングカーのレンタルが増えているが、アソモビで見つけたのは、キャンピングカー仕様となったダッジラムバンのレンタカー。

展示されていたのは2002年式の最終モデルだが、格子グリルが特徴的な1992年式もあるという。

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
下段は前後に寝る大人用のベッドに、それに交差するように上段は横に寝る子供用ベッド。全幅の広いラムバンゆえ、上段でもベッド長は約170cmある。

インテリアは親子4人で就寝できるベッドが用意されているほか、電子レンジや冷蔵庫を装備。

ヒッチキャリアを備えることもできる。

こんなご機嫌なアメリカンバンをレンタルしてくれるカーレンタルフロウ(car-rental flow)は、元クライスラーのメカニックが始めた会社。だからメンテナンス面でも安心というわけ。

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
コラム式シフトノブだから前後席への移動が簡単。

車両の配送も行ってくれるとあって、最近は全国各地からレンタル依頼が来るそう。この日も1992年式は貸し出し中だったため、会場に来れなかった。

お馴染みランクルから、アウトドア仕様の商用車まで。人気車カスタム最前線
後席とその後ろにベッドスペース。下段ベッド下などにも収納スペースがあるので、荷物の多い家族キャンプでも安心。

アメリカのフルサイズバンで安心してキャンプなんて、なかなかできない体験。ご予約はお早めに。

car-rental flow
https://e-carrental.net/car-rental-flow

 

籠島康弘=文

編集部おすすめ