テレビやラジオ、女優業や執筆活動など幅広く活躍しているフリーアナウンサーの宇垣美里さんに、人生を楽しむためのヒントをインタビュー!
前編に続き、ここではNET ViViでの連載「私から見えている景色」について伺った。
面白おかしく生きていきたい
NET ViViでの連載「私から見えている景色」は、読者から寄せられた相談や質問に自らの言葉で答えるというものなのだが、ここでの宇垣は地元の関西弁を交えて答えるなど、かなり自然体、というかあけすけなのだ。
相談者に対して時に寄り添い時に突き放す、血の通った小気味良いアドバイスは示唆に富み、読んでいて心地良い。
「もちろん、文章は相手を傷つけないように考えていますが、質問に対する答えは、あまり悩まずに書いています。
昔から、特に高校時代は、周りに何でもズバズバ言える関係性と言いますか、わりと自立した友達とばかりつるんでいたので、結果的にこうなっちゃったのかなというのは、体験上あります(笑)。彼女たちとは今でもよく会っていますし」。

自らが興味を持ったことは、いい意味で偏執的に深掘りし、オタク気質を覗かせる。その一方で、見た目は今回の写真でもわかるとおり、目を奪う美貌の持ち主。中身と見た目のギャップがすごすぎるのだ。「昔から困っていたのですが」と言いつつ言葉を紡ぐ。
「自分で言うのも変ですが、見た目で言うと、最初は清楚でおとなしいというイメージを持たれるのですが、実際はそうじゃないということにびっくりされることが多いです。
大学を卒業して仕事を始めた頃は『意外と普通なんだね』って言われたり(笑)。そういうことはたくさんありました。
我が道をゆく、マイペースな性格。将来への野心は特にないという。どこか人ごとのように語るのがいかにも彼女らしい。
「有名になりたい! とかはあまり思ったことはないのですが、面白おかしく生きていきたいとは思っています。
今年30歳になったのですが、周りの女性の先輩に『とうとう30歳になっちゃったね』って、ネガティブに言う人がいなくて、むしろ『30歳超えたらもっと楽しいよ。40歳を超えたらもっともっと楽しい!』って言われて、それがすごく格好いいなって思えて、私もこんな女性になりたいって、改めて思わせてくれました。年齢を重ねることなんて屁でもないわっていう(笑)」。
そう、勇ましいコメントと優しい笑顔を残し、宇垣は席を立つ。我が道をゆく宇垣美里は、真摯でまじめ、何より正直者なのだ。
宇垣美里の10問10答

Q1. 自分の好きなところはどこですか?
わりといつも楽しそうなところ!?
Q2. 今冬早く着たいファッションアイテムは?
「ハイク」のトレンチコート。
Q3. 1ヵ月同じものを食べるなら何を食べる?
お米。
Q4. これまでの人生にタイトルをつけるなら?
人間万事塞翁が馬。
Q5. 最近絶望したことは?
朝起きたらアレルギーで目がパンパンになっていたこと。
Q6. 暇なときにやりがちなことは?
本を開く。
Q7. 朝起きてすることは?
愛犬を探す。
Q8. 理想の男性像に不可欠な要素3つは?
余裕がある人、自尊心の高い人、ひとりでも楽しめる人。
Q9. 今最も会いたい人は?
キャリー・フクナガ(映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の監督)。
Q10. 憧れの女性は?
シャーリーズ・セロン。
宇垣美里●1991年生まれ、兵庫県出身。2014年4月にTBSに入社。アナウンサーとして数々の番組に出演。’19年3月にTBSを退社し、同年4月よりオスカープロモーションに所属。現在はテレビやCM、ラジオに出演しつつ、執筆活動も精力的に展開するなど、幅広く活躍している。
KEIICHI NITTA(ota office)=写真 小川未久=スタイリスト 山下智子=ヘアメイク オオサワ系=文