「Camp Gear Note」とは……
カリブ海生まれのホットサンド「キューバサンド」を作るための調理道具「キューバサンドメーカー」。
表面はカリッカリ、中はチーズがトローリと仕上がるキューバサンドはもちろん美味しいが、この調理道具の真価はこの一品だけにあらず。
今回はこの道具の使い道の広さにスポットを当ててみよう。

[ベーシックな使い方はこちらから]
キャンプ飯の新定番! ホットサンドメーカーの進化形「キューバサンドメーカー」とは?
【初級編】ホットサンド×2枚をまとめて焼ける

まず、初級編はホットサンドメーカーとして使うコツからスタートしよう。
用意するのは食パン(8枚切りがおすすめ)+お好みの惣菜。具材は自分で作ってもいいが、スーパーやコンビニの惣菜コーナーで選ぶのが手軽だ。
今回はコロッケと千切りキャベツを買って挟んでみた。パンにマヨネーズとマスタードを塗って具材を挟むだけなので、焼く前の準備は一瞬で済む。


通常のホットサンドメーカーとの違いは、2枚分が同時に焼けることと、表面にキレイな焼き目が入ること。2枚まとめて焼けるのは、忙しく時間に追われがちなキャンプの朝には非常にありがたい。
もちろん、中身を1枚ずつ変えれば、2種類のホットサンドを同時に味わうこともできる。

挟む具材はしょっぱいおかず系から甘いデザート系まで、何でもお好みでOK。「白いご飯に合うものはホットサンドにも合う」という法則も覚えておくといい。納豆、海苔の佃煮なんて変わり種にも挑戦してみよう。
【中級編】グリルとして使っても優秀!

波型の鉄板はグリルとして使うにも優秀だ。パカっと開いた状態で焼肉を楽しんでもいいが、蓋ができることと横長な形を活かして、分厚い肉や長さのある食材をじっくりグリルしてみよう。
おすすめなのは、鶏モモや豚バラなど脂っ気のある部位+脂や旨味を吸ってくれる野菜の組み合わせ。今回は鶏モモ+マッシュルーム+アスパラガスを焼いてみた。

蓋を閉めて焼くと中は蒸し焼き状態になるため、厚みのある食材でもしっかりと火が入る。また、蓋が油跳ねを防いでくれるので、ガス台やテーブルを汚さないので、家使いにもメリットが大きい。
火の通りにムラが出ないよう、ガスの火が当たる部分を少しずつ動かしてやるのが美味しく仕上げるポイントだ。

先に味をつけると、食材の水分が蓋の隙間から溢れてくることがある。味付けは仕上げのタイミングでつけるのがいいだろう。
食材の水分と油分があれば、そう簡単に焦げることはない。網焼きよりも食材の水分が逃げずにふんわりと仕上がるので、誰でも美味しいグリル料理を作ることができる。
【応用編】ひと手間を楽しみつつ、もう1品

最後に四角い構造を生かしてハッシュドポテトも作ってみよう。
ピーラーで剥いたジャガイモに細かく刻んだベーコン、塩胡椒、オリーブオイルを混ぜ込み、キューバサンドメーカーで挟んで焼く。

あとは両面をじわじわ焼いていくのみ。カリカリの仕上がりがお好みなら、仕上げに両面に少しオリーブオイルを追加しよう。油で表面がクリスピーに焼き上がる。

これで、ホットサンドやグリル料理にぴったりな一品の出来上がり。ジャガイモをサツマイモやカボチャで代用しても美味だ。
ほかにもコンビニおにぎりを焼きおにぎりにアレンジしたり、冷凍食品をサクッと揚げ焼きにしたり、あんまんやクリームパンを挟んだり。
挟むだけで何でも美味しく仕上げてくれる魔法のような調理道具、ぜひあなたのキャンプや自宅のキッチンにも導入してみてほしい。

[問い合わせ]
ハイマウント
03-3667-4545
highmount.jp
「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る
池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真