「声をかけていただいたとき、ちょうど大学4年生で就活をしていたんです。そこで一度会って、そこから1か月後くらいに正式にお声をかけていただいたんですが、もうすでに面接に進んでいる企業があったので、即決ではなかったです。(中略)お母さんと一緒にネットで真部さんがどういう人なのかというのを調べて、こんなすごい人が声をかけてくれることはそうそうないし、断る理由がないよねとお母さんと話して、決断したんです」
そこから、真部のスタジオに通ったり、コーラスの練習をしたりといった特訓が始まり、アルバムの完成にこぎつけた齋藤。彼女の目には、初めてのアルバムはどのように映ったのだろう。
「まず自分の声がCDになるということ自体、イレギュラーなので。まずそこで新鮮。そして真部さんのメロディと歌詞、今までの真部さんの歌もほぼ聴きましたけど、またちょっと過去の曲とは変わっている感じはしました」
未知数の魅力を秘めた齋藤は、今後の目標について、
「私の声や歌のブランドができたらいいなというのは、ずっとあります。すごい歌が上手で人気な人って、ちょっと流れただけで、ちょっと声が入っただけでもあの人だっていうのはわかるじゃないですか。そういうのを私も作れたらいいなと思います」
と、述べている。9月には単独ライブも決定した「集団行動」という名前は、チェックしておいたほうが良さそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.132(2017年6月23日発売/太田出版)