「ひとりっ子でおじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らすと、全部やってもらえますよね。だから、いまだに病院行く時にオカンとか診察についてきたりするので、診察券とかどこに出したらいいのかわからないんです。ひとりでの生き方がわからなくて」
最近では、ようやく病院にひとりで行けるようになってきたものの、「年金の払い方もわからない」と語る岡崎。「マザコンではない」という岡崎だが、家を出る予定はまったくないそうだ。
「もったいないですね。実家にいるのも庶民感出すためのひとつのブランディングなんで、いれる限りは実家にはいたいなと。あと実家で仕事していると、完成したら一番最初に聴かせる人がすぐにおるんです。隣の部屋に。だからどの曲も一番最初に聴いてますよ」
母親からは、「歌詞こっちのほうがいいで」といった口出しが入ることもあり、その通り変更することもあるのだそう。ちなみに母親がニューアルバムで一番好きなのは、ラストの『式』だが、「岡崎体育らしいと思ったのは8番の曲(『観察日記』)」だそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.132(2017年6月23日発売/太田出版)