1985年に愛知県で生まれた大原は、25歳から東京で週休5日の隠居生活を始め、年収100万円以下の生活を6年間実践。
同連載は、世間とは一定の距離を置いて生きている大原が、お金、人生、幸せについて語るものだ。大原はかつて、太田出版のウェブサイトで行った小池龍之介氏(月読寺住職)との対談で、「隠居」について、「社会とは生きていくのに必要な最低限だけつながっておいて、あとはなるべく気ままに暮らす、っていう感じ」と語っており、
「東京に帰ってくると、心が忙しい感じがします。文字とか、音とか、情報が多すぎて、意識がそちらにひっぱられて疲れるというか」
「『東京がいかにお金を使わせるようにデザインされているか』みたいなことにも気がついて…」
「世間の人が地位とか、モテ度とか、貯金がいくらあるとかっていうアイデンティティ、つまり『これこそが自分である』っていう何かを求めたり、必死になって守っているのを見ると、大変そうだなーって思ってしまう」
と、問題提起。現在公開中の第1回連載「まずはつらい場所から抜け出す 01-自分がどうありたいのか問題」では、「いくら稼ぐか、節約するかよりもまず、自分がどうありたいのかを洗い出していくこと。お金のことだけを見ていると、人生の本質を見失います」と、お金というものの本質について、読者に問いかけている。
連載は一定期間で公開が終了するようで、現在の連載の公開は1月6日の夕方に終了。同日に次回「苦しい気持ちを、なかったことにしない」が公開される予定になっている。