マーベル・コミックス史上最長の映画シリーズ『X-MEN』の最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』が現在公開されています。アメコミ映画の黎明期である2000年から始まった同シリーズの最終作をもっと深く楽しむため、シリーズにまつわるさまざまなトリビアを紹介しましょう。


【永遠のライバルは私生活では親友同士】

老年のプロフェッサーXとマグニートーを演じた2人の名優、パトリック・スチュワートとイアン・マッケランはプライベートでは大の仲良し。よく2人で“デート”している写真をスチュワートのSNSに投稿しています。マッケランはゲイをカミングアウトしていることから、イギリスの新聞にカップルだと勘違いされたことも。しかしスチュワートは疑惑をすぐ否定するのではなく、「そう勘違いされることは光栄」と答え、「同性愛は恥ずべきことではない」と語ったのです。

【たった2分のシーンに1か月半もかかった!】

『アポカリプス』では恵まれし子らの学園の建物が崩壊する際、クイックシルバーが超高速で生徒たちを救い出すシーンがあります。すべてがスローになった中、彼だけが自由に動き回る。このたった2分のシーンは、一瞬を15秒に引き伸ばすことができる最新のカメラを使って崩壊するセットを撮影し、そこにクイックシルバーの動きを合成するという方法で制作されました。綿密な計算とリハーサルを要したため、この撮影だけで1か月半もかかったとか。

【日本の名車が重要な場面で登場】

2003年に公開された『X-MEN2』にはサイクロップスの愛車として、マツダのスポーツカーが登場。それが発売直前だったRX-8です。ブルーのボディ、“X”をかたどったホイールなど、映画のモデルはブライアン・シンガー監督がデザインをプロデュースしたもの。登場時間は短いながらも襲撃されたウルヴァリンたちが学園を脱出する際に大活躍し、観客に鮮烈な印象を与えました。


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