「ここ数カ月で性格がすごく前向きになったんですよ。変わりはじめたころ、自分で自分に『どうした?』と思って(笑)。最近はそんな自分にも慣れたんですけど、ライブも楽しくて。これまでライブ中に笑うことがあまりなかったんですけど、いきなりすごく笑ってしまうこともあるんです。最初は自分では気づかなかったんですけど、ファンの人から最近すごく笑うねとか、すごく元気だねみたいなことを言われて『あ、そうなんだ』と思って。それは私がこれまで以上に音楽を好きになったからライブも楽しくなったんだと思うんです」
自分でもその変化に驚いている様子のアユニ。その変化は、自らベースを弾きボーカルを務めるソロプロジェクトの影響によってもたらされたもののようだ。
「たしかにPEDROをはじめてから関わる人が増えて、いろいろな人とお話する機会が多くなったんです。これまで私はBiSHの端くれみたいな存在だったけど、自分ひとりで全部やらなきゃいけなくなったことで、自分から興味が湧くものが増えていったというか。そういう意味でavexの篠崎さんには本当に感謝しています。音楽の知識を教えてくれて、私の音楽の幅がすごく広がった」
ソロプロジェクトのファーストアルバム『THUMB SUCKER』では、全曲で作詞をし、一部の曲については作曲も担当したアユニ。
◆『クイック・ジャパン』vol.144(2019年6月26日発売/太田出版)