そもそもこのシリーズは、オダギリさんとゼネラルプロデューサーの横地郁英さんが、当時『イン・ザ・プール』や『亀は意外と速く泳ぐ』など、話題の映画を立て続けに発表していた三木聡監督にドラマを撮らせたら面白いのでは、と思ったところから始まったものですが、その第3弾が12年を経て復活することについてオダギリさんはどう思ったのでしょうか? 『ケトルVOL.50』でこのように語っています。
「僕、三木さんはもうやらないと思ってたんですよね。『時効警察』という作品があまりにも大きくなりすぎた気がしたので。だから、最初に話が来た時も『まずは三木さんがやるかどうかじゃないですか』と返事をしました。その一方で三木さんは『オダギリくんは何て言ってるの?』とおっしゃっていたそうで、もしやるとしてもどちらかが抜けたらできないとお互いに思っていたんでしょうね」
時は経っていても、2人の思いは同じ。まさに相思相愛で復活した『時効警察』ですが、12年の間に相棒の三日月(麻生久美子)は結婚と離婚をし、サネイエ(江口のりこ)は結婚&妊娠、又来(ふせえり)はバツ3になるなど、色々と変化がありました。その一方で霧山は何も変化がないようですが、これはどういうことなのでしょう?
「確かにそうですね。おそらく三木さんの中で霧山はキャラクターとして成長する必要がない、強い核があるんじゃないでしょうか。のび太くんみたいな。僕もそういう意識がありました。でも、最初の打ち合わせでは、雰囲気をがらっと変えたいと三木さんはおっしゃってたんです。ただ、もともとパーマをかけていたキャラクターだったので、いきなりストレートにするのも変じゃないですか。
11月8日からは、東京・六本木のテレビ朝日けやき坂ミュージアムにて、『時効警察【展】はじめました』がスタート。今日放送の第4話には、加藤茶がカメオ出演することになっており、まだまだ見逃せない展開が続きそうです。
◆ケトルVOL.50(2019年10月16日発売)