孤立状態となった宿「末永」では10日朝から集落に続く三つの道路が崩落や土砂崩れで通れなくなった。オーナーの末永久枝さん(52)によると、同日朝に近隣住民からの電話で村道が通れないことを知った。朝から停電で水も出なかった。
県外から観光で来ていた家族4人はその日チェックアウトの予定だったが出られず、残された1日分の食料と水でしのいだ。
11日午前6時半ごろ、消防に連絡し5人で民宿を出発。30~40分歩いて大国林道まで向かい、隊員と合流し無事救助された。末永さんは「今回の大雨災害は予想外。万一のために自家発電機や1週間分の食料と水は必要だった。日頃の備えの大切さを改めて思い知った」と語った。(社会部・玉那覇長輝)