武野さんは中学校の教員。2019年4月頃にマラソンを始めたが、体調不良が続き、翌年に大腸がんが発覚。「多忙を極めた教員生活が負担になったのか」と悔やんだ。
幸い早期発見のためステージ0で摘出に成功。ただ、がんの影響で精神的な不調に追い込まれた。「心配をかけたくない」と両親には今もがんのことを伝えられていない。
がん摘出後、1度は復職したが再発が不安で不眠症に。「気持ちが落ち込んだこの5年間は、生きるために一生懸命だった」と振り返る。そんな中でのマラソンは自分に向き合うことのできる心の安定剤だった。
1日は教え子で那覇国際高校1年生の赤嶺美羽さん(16)も出場。