2025年の幕開けを飾る初日の出。天気予報では、沖縄本島は初日の出が見られるチャンスです。
新たな年に陽光を浴びて、幸先のいいスタートを切りましょう。初日の出スポットやイベントを紹介します。
人気スポット付近では渋滞なども予想されます。立ち入り禁止エリアへの侵入や危険な行動、路上駐車などがないよう、暗い夜道や交通規制、安全管理に注意しながらお楽しみください。
日の出、何時に上がる?
まずは、時間と方角をチェック! 国立天文台によると、元日の那覇市の日の出は午前7時17分、方位は115・4度の東南東です。沖縄本島の多くの場所では午前7時16分~17分ごろに上がります。
県内で日の出が一番早いのは北大東村・南大東村で7時02分。最も遅いのは与那国町で午前7時32分です。国立天文台の初日の出の時刻は、太陽の上辺が地平線に一致する時刻を表していて、標高は0mとしています。だいたいの目安として参考にしてください。
それでは、沖縄本島各地の日の出スポットを紹介していきます。
阿麻和利の城から望む
うるま市の勝連城跡では、1日午前6時から特別無料開放します。
駐車場は午前5時から。ただし、午前9時からは通常料金が発生しますので、ご注意ください。
勝連城跡から見る初日の出=2024年1月1日、うるま市(あまわりパーク管理事務所提供)
世界遺産で初日の出を拝んだ後は、自慢の健脚を生かして勝ちをつかみ取れ! 第2回新春「勝」連城跡坂ダッシュ!大会が開かれます。午前7時から受け付け、午前8時15分から熱戦がスタートします。参加料は300円。年齢制限はなく、どなたでも参加可能です。あまわりパーク多目的室では午前10時からと午後2時の2回、巨大かるた取り大会も開催! 初日の出の後に、運試しはいかがでしょうか。詳細は公式サイトから。
海の囲まれた海中道路
本島東海岸にある、うるま市は朝日を見るのに適した場所がたくさんあります。水平線から昇る朝日は神秘的です。
浜比嘉大橋に昇る朝日(うるま市観光物産協会提供)
勝連半島から四つの島を結ぶ全長約5キロの「海中道路」は県内屈指の人気ポイント。「海の駅あやはし館」には300台駐車できるロードパークがあります。
海風が強いと体感は寒く感じるので、防寒対策も忘れずに。
最北端の聖地でご来光
沖縄本島最北端、国頭村の「ASMUI Spiritual Hikes アスムイハイクス(旧・大石林山)」は、2億5千万年前の石灰岩層が隆起してできた熱帯カルスト地形で、パワースポットとしても人気です。琉球の創世神アマミキヨが降り立ったとの伝説があり、琉球王国時代には、王家の繁栄、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈ったといいます。
鋭角な岩山が壮大な風景を織りなす国頭村宜名真・大石林山の悟空岩。奥には辺戸岬が見える=2016年5月20日(ドローンで金城健太撮影)
そんなアスムイハイクスは元日、特別に午前7時にオープンします。例年、山頂に朝日が昇るのが午前8時10分ごろとのこと。神聖な場所をトレッキングした後にご来光を眺めに、本島北部へ足を運んでみるのはいかがでしょうか。詳細は公式サイトから。
世界遺産の高台から
中城村にある世界遺産、中城城跡は1日早朝6時から営業します。午前8時半までの入場は無料となります(それ以降の城内の観覧は有料)。世界遺産の高台から初日の出を見て、いにしえに思いをはせてみてはどうでしょうか。
中城城跡から見る日の出=2024年12月、中城村(中城城跡共同管理協議会提供)
中城城跡共同管理協議会では、日の出の見える場所まで足場が悪い箇所があり早朝で暗いため、懐中電灯などの持参を呼びかけています。
また、暖かい服装や使い捨てカイロなどの防寒対策をお願いします。詳細は公式サイトから。
中城城跡から見る日の出=2024年12月、中城村(中城城跡共同管理協議会提供)
タイムスのカメラマンが行くのは...
最後は、沖縄タイムス写真部のカメラマンがおすすめするスポットをご紹介します。まずは、糸満市摩文仁の県平和祈念公園。毎年多くの方が訪れます。戦没者への慰霊と平和への祈りを込めて初日の出を迎えます。戦後80年となる2025年。平和を考える一年のスタートに平和祈念公園を訪れてみてはいかかでしょうか。
初日の出を見ようと大勢の人が詰めかけた県平和祈念公園=2024年1月1日午前7時47分、糸満市摩文仁
また、眼下に中城湾が広がる中城村の「中城ハンタ道」も人気です。中城村南上原の南坂田原公園や南上原糸蒲公園周辺は、まだ暗いうちから人だかりができます。琉球王国時代、首里城から勝連グスクを結んだ幹線道。ハンタとは、しまくとぅばで「崖」のことで、山の尾根や崖を通ることからそう呼ばれたようです。
国指定史跡で「歴史の道百選」にも選ばれた歴史の道で、新年の新たな抱負を立てるのもいいかもしれません。
雲の中から顔を出す初日の出と記念撮影する人たち=2023年1月1日、中城村南上原(伊禮健撮影)








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