17日、阪神・淡路大震災から30年となりました。肌寒い早朝、テレビには高速道路が倒壊している様子や、火や煙が上がる街並みが映し出され、何か大変なことが起きていると子ども心に感じた記憶があります。
6434人の犠牲者のご冥福を祈りながら、大震災の記憶や教訓を伝え今後の災害に備えようと、震災関係の報道が多い1週間でした。

 沖縄県人の震災をまとめた「歩み続けて 県人と阪神大震災30年」は、多くの困難にぶつかりながらも前を向き、人との絆の大切さを改めて伝えてくれる連載です。
教訓、沖縄で生かせてる?
 沖縄では、阪神大震災など過去の災害から得た教訓を生かすことができているのでしょうか。

津波警報の発表を受け、低地から避難する人たち=2024年4月3日午前10時47分、豊見城市・与根高架橋(古謝克公撮影)

 県内を中心に防災活動に取り組む「災害コミュニティーソーシャルワーカー」で社会福祉士の稲垣暁さんは、ウェブ記事「教訓を生かすには」で、沖縄で露呈した、備えと現実の落差について警鐘を鳴らしています。

 
 この30年間で、沖縄でも台風や地震、大雨など多くの自然災害が発生しました。改めて、足元の備えについて見直し、態勢を整える機会にしていきたいと思います。
世界に羽ばたく県系人
 今週、沖縄出身者が世界の舞台で活躍するニュースも多くありました。
 英国の大英博物館が発行する雑誌の表紙に、南風原町出身の現代美術家、照屋勇賢さんの紅型を用いた作品「結い、YOU-I」(2022年)が採用されました。日本人美術家の作品が表紙を飾るのは異例で、今年4月からは常設展示もされるそうです。

 チアダンスで世界に挑むのは、豊見城市出身で熊本国府高校1年生の宮城凜さん。

 1月末から米国フロリダ州で開かれる世界高校パフォーマンスチア選手権に日本代表として出場するそうです。「必ず世界一を取りにいく」との言葉が頼もしいです。
ちばりよ~!!
今週末はどこに行く?
 県内で、世界各地から集まったミュージシャンらによるイベントが開かれています。国内外計63組のミュージシャンが出演する「Music Lane Festival Okinawa 2025/Trans Asia Music Meeting 2025」が17~19日、沖縄市のミュージックタウン音市場を主会場に市内各地で開催されています。沖縄やアジアの個性的な音楽が楽しめそうです。

 週末は、県産の農林水産物の消費拡大や生産振興を図る「おきなわ花と食のフェスティバル2025」が那覇市の奥武山公園で開かれます。異常気象の影響でキャベツの価格が高騰するなど、あらゆる物が値上がりする中で、安定供給をしてもらうためには、生産農家を支える消費者側の努力も必要になります。花と食のフェスティバルで県産農作物や植物の魅力を再発見してみるのもいいかもしれません。

 気象予報士の崎濱綾子さんの人気コラム「うちなぁ季節めぐり」によると、18日は本島地方や大東島地方では晴れて気温も平年並み。厳しい冷え込みはなさそうで「お出かけは18日(土)がおすすめ」とのこと。八重岳桜まつりも開幕します。

見頃を迎えた八重岳のカンヒザクラ=2024年1月20日、本部町

 イベントやスポットなど、おでかけ先の検索にはこちらも参考にしてください。それでは今週はこの辺で。デジタル編集部の川野百合子が担当しました。
「あの日」から30年 教訓は沖縄で生かされているか 専門家が...の画像はこちら >>
「あの日」から30年 教訓は沖縄で生かされているか 専門家が警鐘鳴らす現実との落差【タイムス+プラスから1月11日~17日】
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