那覇市は23日、保育施設入所前の園児に一律で課してきた健康診断について、実施するかどうかの判断を任せると市内の施設に伝えた。4月以降に入所する園児から対象とする。
入所後の健診と重複するとして取りやめる案を示していたが、撤回した。
 施設側は「園児の健康状態を事前に知らないまま受け入れると、保育事故の危険性が高まる」と危惧。市と市議会に対して、従来通りの実施を求める意見書と1800筆の署名を提出していた。
 これまでの入所前健診は医療ケアや食物アレルギーの有無などの内容。保護者が費用を負担して医療機関を受診していた。市は23日の説明会で、保護者の負担軽減のためとして、施設運営を公的に支援する「施設型給付」から費用を賄うよう施設側に求めた。
 施設側には「すでに給付の予算措置は終えている。変更が急で対応できない」などとして実施の延期を要望する声がある。今後、市に対して陳情を提出する予定。(社会部・玉城日向子)
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