陸上の香川・丸亀国際ハーフマラソンは2日、香川県のPikaraスタジアム発着で行われ、男子3位となった太田智樹(トヨタ自動車)が59分27秒の日本新記録を樹立した。小椋裕介(ヤクルト)が2020年に出した1時間0分0秒を大幅に更新した。

 日本学生選手権に出場した上原琉翔(仲井真中-北山高-国学院大3年)は1時間0分30秒でゴールし、ハーフマラソンの沖縄県記録を1分48秒更新した。全体では9位、学生では3位で、今夏のユニバーシアード大会(ドイツ)の出場権を獲得した。
 従来の県記録は、上原とともに今年1月の箱根駅伝に出場した嘉数純平(同)が2022年に出した1時間2分18秒だった。
 アレクサンダー・ムティソ(NDソフト)が大会新記録の59分16秒で優勝した。4位の篠原倖太朗(駒大)も59分30秒の好タイム。1時間0分6秒で5位の工藤慎作(早大)が、併催された男子の日本学生選手権優勝者となった。
 女子はドルフィンニャボケ・オマレ(ユニクロ)が大会新の1時間6分5秒で2連覇。1時間7分53秒で5位の加世田梨花(ダイハツ)が日本勢トップだった。
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 上原琉翔がハーフマラソンを1時間0分30秒でゴールし、従来の県記録を1分48秒縮める好タイムをマーク。日本新記録の出た高速レースで、先頭に引っ張られての達成だった。「実業団の速い選手がいる中でびびらずに挑んだ。自分的には満点」と声を弾ませた。

 大会は実業団選手らの走るハーフと、日本学生選手権を同時開催する形で実施。今夏、ドイツで行われるユニバーシアード大会に出場するため、日本学生選手権の3位以内が目標だった。
 レースは、外国人選手らが高速レースを展開。「先頭がかなり速いペースで学生もついていった。勝負に徹するためには、おのずとついていくしかない」とペースを上げた。
 下り基調の前半に突っ込むことで、後半の上り基調では粘ることに成功。箱根駅伝では9区で23.1キロを走っており「箱根の疲労はあったが、練習してきた距離だった」と最後までついていった。
 ユニバーシアード大会に向けては「日本代表としての海外でのレースは初めて。同じ日本人学生2人に負けたので、ドイツではしっかりと勝ち外国勢とも勝負したい」と意欲を燃やした。(又吉健次)
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