[胃心地いいね](818)ほかほか弁当 名護市大南2-9-6
 かつて全国展開するフランチャイズ店だった弁当屋は、今や地元の味に。名護市の「ほかほか弁当」は今年で創業45年目を迎える老舗弁当屋だ。
電話や店頭で注文すると、10分もたたずにボリューム満点のお持ち帰り弁当が出来上がる。オーナーの花城清光さん(72)は20代でフランチャイズ店を始め、その後独立して「地域の人の口に合うように」と独自のメニューを開発した。
 メニューは約30種。チキンサラダ弁当(550円)は、花城さんがフランチャイズ店時代に考案した看板メニューだ。レタスの上に一口サイズに切った鶏胸肉の唐揚げ、その上にオーロラソースがまんべんなくかけられ、白米との相性は抜群。重量感があるカツ丼大(630円)や約10種類の具材が入った幕の内弁当(600円)も人気メニュー。客はドライバーや建設関係者が多い。
 県外の調理師学校を卒業した花城さん。1975年の沖縄国際海洋博覧会を機に地元名護市に戻り、職を転々とする中、トラック運転手をしていた時に県内各地の弁当を食べて回り、弁当業に興味を持った。
 県外に本社を置く「ほかほか弁当」の県内1号店の存在を知り、沖縄の店舗を取りまとめていた県内企業の社長に「北部地域でも出店したい」と直談判した。
 80年に現在の店舗がある場所に大宮店を開店。東江にも2店目を構えたが、体調不良などで一本化。
その後、県内企業の倒産で閉店が相次いだが、花城さんはその後も個人店として弁当屋を続け、昨年息子に店を引き継いだ。
 地元の食材を使うことにこだわってきた花城さん。「『一つ一つ真心を込めて作るように』と従業員たちに言ってきた。これからも言い続けたいね」と笑った。(北部報道部・比嘉海人)
=金曜日掲載
 【お店データ】営業は午前9時~午後9時。正月三が日を除いて年中無休。駐車場3台。電話0980(53)5352
 
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フランチャイズから独立した名護市大南の「ほかほか弁当」 看板メニューのチキンサラダは白米との相性抜群
名護市大南の「ほかほか弁当」
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