【八重瀬】八重瀬町内の民家で80代男性が倒れていることに気付き、人命救助に貢献したとして、糸満署は2月21日、琉球新報仲座販売店店主の喜屋武トミ子さん(77)=同町、写真右=に感謝状を贈った。
 喜屋武さんによると、1月7日の朝に男性宅へ新聞を配達した際、新聞受けに前日分が残されていた。
男性は普段、新聞を毎日取っていたことから、気になって夕方に再び訪問。その際、部屋の明かりがついたままだった。
 外から呼びかけても返事がない。家の中をのぞき込むと、障子の隙間から、あおむけに倒れている男性が見えたという。「うー、うー」とうめき声もしたことから、近くに住む男性の家族へ急いで報告。男性は救急搬送され、現在は回復傾向にあるという。
 20年以上新聞を配達してきた喜屋武さんは「これからも、生まれ育ったこの地域のために動いていきたい」と語った。学生時代に新聞配達をしていたという同署の吉元隆署長=同左=は「相手を思う気持ちから異変に気付き、積極的に行動された。とても素晴らしい」と感謝した。
(社会部・豊島鉄博)
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