喜屋武さんによると、1月7日の朝に男性宅へ新聞を配達した際、新聞受けに前日分が残されていた。
外から呼びかけても返事がない。家の中をのぞき込むと、障子の隙間から、あおむけに倒れている男性が見えたという。「うー、うー」とうめき声もしたことから、近くに住む男性の家族へ急いで報告。男性は救急搬送され、現在は回復傾向にあるという。
20年以上新聞を配達してきた喜屋武さんは「これからも、生まれ育ったこの地域のために動いていきたい」と語った。学生時代に新聞配達をしていたという同署の吉元隆署長=同左=は「相手を思う気持ちから異変に気付き、積極的に行動された。とても素晴らしい」と感謝した。
(社会部・豊島鉄博)