「サンティー」「サンチュー」などの愛称で知られるレモンティーを製造するSunteaA・K(うるま市)が破産準備に入った。包装資材などの原材料費が高騰して価格転嫁できず、資金繰りが悪化。
調査を手がけた東京商工リサーチの担当者によれば、既に製造は停止しているとみられる。
 サンティーはチューブ状の容器に入ったレモンティー。正式な商品名は「レモンティー」だが、県内の駄菓子店などで1本30円程度で販売されていたことから「サンティー」などと呼ばれて親しまれた。暑い日の清涼飲料として定着し、県外客にも人気だった。同社の2023年9月期の売上高は3千万円。
 同社は1970年設立の赤玉食品(うるま市)からレモンティーの製造部門を譲り受けていた。23年9月から販売も手がけたが、コスト高に価格転嫁が追いつかなかった。
 学生時代にサンティーを愛飲したという40代女性は「凍らせてガリガリかじるのが好きだった。なくなるのは寂しい」と惜しんだ。
(政経部・大川藍)
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