元暴力団員に暴行を加え負傷させたとして、傷害罪に問われた暴力団員ら3人に対し、那覇地裁の安原和臣裁判官は18日、1人に対し「正当防衛が成立する」と無罪を言い渡した。
 無罪となったのは指定暴力団旭琉會三代目富永一家真道組の男性組員(49)。
一方で真道組の被告(30)は懲役8月、執行猶予3年、キャバクラ店従業員の被告(29)は罰金50万円の有罪とした。
 判決によると3人は2023年9月、那覇市松山の路上で襲いかかった元暴力団組員の男に対し暴行を加え、加療約7日間の傷害を負わせた。
 安原裁判官は3人のうち30歳、29歳の両被告は木刀を準備するなど「暴行を加える事前共謀が成立していた」と指摘。男性組員については、事前に加害意思があったと断定できず、最初に暴力を振るわれた経過から「防衛行為とみても不合理ではない」と判示した。
那覇市松山で起きた傷害事件 暴力団・旭琉會の組員1人に無罪判...の画像はこちら >>
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