【伊江】沖縄県糸満市摩文仁の「平和の礎」に刻まれた戦没者24万人余の名前を読み上げ、恒久平和を願う「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い」(主催・同実行委員会)が1日、伊江村で始まった。この日は約60人が参加し、礎に刻まれている村出身の2838人の名前と年齢を読み上げる。
23日の慰霊の日まで県内各地で続け、戦没者が生きた証を確かめる。
 実行委員長の町田直美さんは「今年は戦後80年で、平和の礎の建立から30周年でもある。集いは今回で4回目だが、多くの申し込みがあり、初日までに初めて申し込みを締め切った」とあいさつした。伊江島が母親の出身地である玉城デニー知事も参加し、最初の読み上げを担当。「礎には、国や軍人民間人の区別なく戦没者が刻まれている。名前を読み上げることで、平和の思いが広がっていくことを願っている」と語った。
 集いは、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、「沖縄戦を経験した沖縄から平和の発信を」と2022年に始まり今年で4回目。読み上げの様子はYouTubeで配信している。
「沖縄から平和の発信を」 平和の礎に刻まれた戦没者24万人余...の画像はこちら >>
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