オリオンビール(豊見城市、村野一社長)は2日、那覇市安里で運営している「オリオンホテル那覇」を総合不動産業のケン・コーポレーション(東京都、中川堅悟社長)に譲渡したと発表した。9月30日までは、賃貸借契約に切り替えて使い続けるリースバック方式でオリオングループが運営する。
10月1日以降からはケン・コーポレーションが運営し、従業員の雇用も継続する。譲渡額は非公開。
 新たなホテル名に「オリオン」の表記は残る予定。ホテル限定クラフトビールが味わえるオリオンビアダイニング、公式グッズショップ、ワインショップ・エノテカも存続する。
 ケン・コーポレーショングループは国内26施設、海外9施設のホテルを展開している。県内で所有・運営しているのはハイアットリージェンシー那覇沖縄やリーガロイヤルグラン沖縄、琉球ホテル&リゾート名城ビーチ、オクマプライベートビーチ&リゾート。
 オリオンホテル那覇は1975年にオリオンビールと西武流通グループ(当時)が株式を50%ずつ保有する「ホテル西武オリオン」として開業した。西武ブランドを持っていたセゾングループが解散し、株式をオリオンビールに譲渡したことを受けて2006年に名称を「ホテルロイヤルオリオン」に変更。23年11月に「オリオンホテル那覇」としてリニューアルした。鉄筋コンクリート造りで地上9階、地下2階建て。客室数は205部屋。
 オリオンは、7月に開業するジャングリア沖縄(今帰仁村)を運営するジャパンエンターテイメント(JE、名護市)の株主で、オリオンホテルモトブリゾート&スパ(本部町)は公式パートナーホテルの一つ。
ジャングリア沖縄の開業を見据え、ホテル事業を沖縄本島北部地域に集中する狙いがある。
オリオンホテル那覇、ケン・コーポレーションに譲渡 「オリオン...の画像はこちら >>
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