沖縄県内の料理人が和、洋、中華、琉球料理のジャンルを超えて腕を競う「シェフ・オブ・ザ・イヤー・オキナワ2025」の決勝が15日、浦添市の琉球調理製菓専門学校で開かれた。座間味村のオーベルジュ「カーヌスバザマミ」のレストラン「あか樹」のシェフ川下圭介さん(43)が3代目グランプリに輝いた。

 経験10年以上の料理人が対象で40人がエントリー。書類審査と2度の試食審査を勝ち抜いた3人が決勝で腕を振るった。
 決勝は、前菜はタコ、メインはヤギ肉、デザートにはパインを主食材にした料理で、いずれかにアセロラや沖縄の薬草を使うことが求められた。
 グランプリの川下さんは琉球料理の創作「琉球イノベーティブ」が専門。前菜ではタコが柔らかくなるよう低温で調理し、座間味産のハーブを使ったスープを作った。メイン料理ではヤギの香りを抑え、デザートは甘みと酸味のバランスを考えたという。
 3度目の挑戦で初の栄冠に。川下さんは「今度こそとの気持ちがあり、時間をかけて臨んだ。時間をかけるほど料理が楽しくなってきて、すごく良かった」と喜びを語った。
(社会部・塩入雄一郎)
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「シェフ・オブ・ザ・イヤー・オキナワ」3代目グランプリに川下圭介さん 「琉球イノベーティブ」はどんな創作料理?
川下圭介さんが作った(右上から時計回りに)前菜、メイン料理、デザート(シェフ・オブ・ザ・イヤー・オキナワ事務局提供)
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