沖縄県の南風原町体育協会(具志堅政隆会長)は17日、町役場で記者会見し、50代の職員が4月から6月にかけて協会の銀行口座から運営費を引き出して私的に流用したと発表した。現時点で把握している金額は約975万円。
11日に親族に付き添われた職員が申告して発覚した。協会は職員を自宅待機処分とし、今後与那原署に被害届を提出する予定。

(資料写真)南風原町役場

 協会によると、職員は2021年1月に常勤で採用され、現金を引き出して消耗品を購入する立場にあった。協会が調べたところ、今年4月4日から6月10日までに、領収証の記録がない引き出しが計108回確認された。総額については調査中。

職員の私的流用を発表し、謝罪する南風原町体育協会顧問の赤嶺正之町長(右)=17日、同町役場

 職員の親族は「流用した運営費は職員の借金返済に充てられた。不動産を処分するなどして、全額返済したい」と説明したという。
 協会顧問の赤嶺正之町長は「責任を痛感しており、町民に謝罪したい」と頭を下げた。事務局長を務める町教育委員会の桃原忍教育総務課長は「出金については事務局長の許可と事後報告が必要だが、多忙を理由に本人に任せっきりにしていた。管理責任を感じている」と述べた。(南部報道部・国吉聡志)
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975万円を私的流用 50代職員、親族に付き添われ申告 沖縄・南風原町の体育協会 ことし4~6月に108回引き出す
職員の私的流用を発表し、謝罪する南風原町体育協会顧問の赤嶺正之町長(右)=17日、同町役場">
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