沖縄県内で増加している水難事故を防ごうと、県警と第11管区海上保安本部がオリジナルの動画やポスターを制作し、注意を呼びかけている。県警の動画はエイサーのチョンダラーが登場し、海で遊ぶ際の注意を多言語で呼びかける。
海保のポスターは人気漫画「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」(沖ツラ)のキャラクターを使用する。観光客の水難事故が多いことから、それぞれ沖縄らしさを演出し目に留めてもらうよう工夫している。(社会部・豊島鉄博)

中城海上保安部の星﨑隆部長(左)から感謝状を贈呈された「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」作者の空えぐみさん(中央)と、しまくとぅば監修の譜久村帆高さん=1日、沖縄市海邦町の同保安部

 第11管の統計によると、マリンレジャー中の水難事故は2022年から3年連続で増加。昨年、事故に遭った人は109人で過去5年で最多。今年は7月27日時点で53人で昨年同時期より4人多い。このうち国内の観光客は29人、外国人観光客は8人だった。
 県警の動画は約30秒で、「子どもから決して目を離さない」「ライフジャケットを着用する」などを訴える。日本語や英語のナレーションの他、中国語や韓国語の字幕付バージョンも作った。

水難事故防止のため県警が制作したオリジナル動画。テレビCMとして各民放で放送されている(県警のユーチューブチャンネルから)

 CMディレクターの福永周平さんが監督、琉球ゴールデンキングス・アリーナMCのドン・パーディーさんがナレーションを務める。テレビCMとして放送中で、県警のユーチューブチャンネルでも視聴できる。
 県警の髙吉徹水上安全対策室長は「目に留めてもらえるよう、沖縄らしさを大事にしつつ強いメッセージ性とインパクトを重視した」と語る。

 中城海上保安部のポスターには沖ツラのキャラクター、喜屋武飛夏(ひーなー)と比嘉夏菜(かーなー)が登場。海で遊ぶ際の注意点を「わらびびけぇーし んじぇーならんどー!」(子どもたちだけで行かないこと)など、しまくとぅばで呼びかける。
 沖縄市の同保安部で1日に行われた感謝状贈呈式で、沖ツラ作者の空えぐみさんは「観光客が足を運ぶ場所にポスターをたくさん貼ってほしい」と話した。
 
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人気漫画「沖ツラ」で水難事故防止へ 県警と海保が動画やポスターを制作 沖縄らしさを演出し工夫【動画あり】
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