沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学に米軍普天間飛行場を離陸したCH53D大型輸送ヘリコプターが墜落して13日で21年となった。大学はヘリ墜落現場モニュメント付近で集会を開き「世界一危険な基地」と呼ばれる同飛行場の即時撤去を求めた。


 安里肇学長は声明で、同飛行場での離着陸回数のデータを示し「普天間基地の返還合意から29年がたつが、状況はむしろ悪化していると言っても過言ではない」「事故から21年が経過してもなお変わらぬ現状に強い憤りと失望の念を禁じ得ない」と語気を強めた。さらに「普天間基地の存続、ましてや固定化を認めることは絶対にできない」と訴えた。

 在学生を代表し、企業システム学科の学生がつづった意見発表文が職員によって読み上げられ「私たち一人一人が基地問題や沖縄の現状に目を向け、自分の言葉で語り、他者と共有することで、社会を少しずつでも動かす力になると私は信じている」と呼びかけた。
 大学図書館はヘリ墜落事故の資料展示室を常設しており、一般も利用ができる。
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