平戸さんは、沖縄の伝統工芸品に現代風のデザインを施した商品を国内外に広げる「新琉式」と題したビジネスを発表した。出身地である宮古島市の宮古上布や紅型などを再定義して販路を広げながら、付加価値を付けた商品も販売し、担い手の育成、沖縄経済の発展につなげたいとアピール。県民所得が全国ワーストで子どもの貧困率も高い沖縄の現状を変え「誰もが夢を語れる社会にしたい」と訴えた。
グランプリの結果に「応援してくれた人に感謝の気持ちでいっぱい」と平戸さん。高校卒業後は大学に進学し、学業と並行してビジネスを始めたいといい、「地域の後押しもあって、本気で取り組むことができる。このアイデアを通して沖縄を知り、良くしたいと思う人が増えたらうれしい」と喜んだ。(社会部・嘉数よしの)
