高校生が社会課題を解決するためのビジネスアイデアを提案する「高校生みんなの夢AWARD in 大阪・関西万博」(主催・公益財団法人みんなの夢をかなえる会)で、今帰仁村にある県立北山高校3年の平戸凰雅(おうが)さん(18)がグランプリに輝いた。全国から2464人の応募があり、最終選考に残った10人が11日、大阪市でプレゼンテーションした。

 平戸さんは、沖縄の伝統工芸品に現代風のデザインを施した商品を国内外に広げる「新琉式」と題したビジネスを発表した。出身地である宮古島市の宮古上布や紅型などを再定義して販路を広げながら、付加価値を付けた商品も販売し、担い手の育成、沖縄経済の発展につなげたいとアピール。県民所得が全国ワーストで子どもの貧困率も高い沖縄の現状を変え「誰もが夢を語れる社会にしたい」と訴えた。
 グランプリの結果に「応援してくれた人に感謝の気持ちでいっぱい」と平戸さん。高校卒業後は大学に進学し、学業と並行してビジネスを始めたいといい、「地域の後押しもあって、本気で取り組むことができる。このアイデアを通して沖縄を知り、良くしたいと思う人が増えたらうれしい」と喜んだ。(社会部・嘉数よしの)
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沖縄の高3・平戸凰雅さんが全国グランプリ 万博で開催の「みんなの夢AWARD」 2464人がビジネスアイデアを競う
沖縄の伝統工芸品に付加価値を付けて販路を広げるビジネスアイデアでグランプリに輝いた平戸凰雅さん=11日、大阪市(提供)
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