2025年度沖縄タイムス伝統芸能選考会「三線の部」グランプリの選考が15~18日の4日間、那覇市久茂地のタイムスホールで行われた。応募者35人のうち棄権者を除く30人が受験。
審査の結果、7人が入賞を果たした。棄権者5人を除く入賞率は23・3%だった。
 琉球大学3年の大城結花さん(21)は「師匠のおかげ。うれしい」と合格を喜んだ。昨年の最高賞合格から一念発起。最高峰の難易度にもかかわらず、さらに険しい道となる連続受験へ挑んだ。稽古に一層磨きをかけた他、喉に負担がある冷たい飲食物を控えるなど追い込んだ。前人未到の連続入賞を手繰り寄せ、「アイスをいっぱい食べたい」と会心の笑顔を見せた。
 【選考評=糸数春美選考委員】新人・優秀・最高の各賞を次々と乗り越え、最高峰であるグランプリを突破した皆さま心からおめでとうございます。
 グランプリは将来自主独立を目指す芸能家の育成を目的としており、その舞台は極めて高い技量と精神力が求められます。
 課題曲「長ぢやんな節」「仲節」は古典音楽の中でも特に演奏時間が長く難曲とされるものです。緊張感が漂う舞台において最後まで集中力を保ちつつ、弾き通すことは決して容易ではありません。
克服するには日々の研さんを重ねることに尽きると思います。
 「下出し仲風節」においては間奏部の強弱やリズム感、そして歌唱力が試されます。曲想を深く理解し表現力豊かに演奏することが重要です。
 全体を通して勘所の正確さに課題が見られましたが、とっても素晴らしい演奏をする受験者もいました。今回入賞できなかった方はいま一度師匠に教えを乞い、再度の挑戦を望みます。
 入賞者は次の通り。
 (敬称略、受験番号順)
 照屋綺恵(25)=読谷村▽諌山弥生(49)=国頭村▽大城結花(21)=南風原町▽内藤美奈子(52)=那覇市▽新垣保(30)=那覇市▽與那覇徹(48)=那覇市▽福島真佐子(48)=愛知県
(写図説明)照屋綺恵さん
(写図説明)諌山弥生さん
(写図説明)大城結花さん
(写図説明)内藤美奈子さん
(写図説明)新垣保さん
(写図説明)與那覇徹さん
(写図説明)福島真佐子さん
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[タイムス伝統芸能選考会]三線グランプリ7人
諌山弥生さん
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大城結花さん
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内藤美奈子さん
[タイムス伝統芸能選考会]三線グランプリ7人
新垣保さん
[タイムス伝統芸能選考会]三線グランプリ7人
與那覇徹さん
[タイムス伝統芸能選考会]三線グランプリ7人
福島真佐子さん
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