【東京】ロッテホールディングス(HD)は2日、韓国ロッテグループのホテルロッテと共同で、日本のホテル事業拡大に向けた新会社「ロッテホテルズジャパン」を設立したと発表した。今後10年間で、国内主要都市や沖縄を含む観光地を中心に、既存2施設を含む20ホテル、4500室の運営を目指す。

 訪日客の需要の取り込みを狙う。韓国を中心に多くのホテルを展開するホテルロッテの会員基盤や運営ノウハウを活用し、相互の送客につなげる。東京、大阪、沖縄などでは直営の旗艦ホテル出店を検討。新規のほか、既存施設の運営を請け負うリブランドなどでホテル数を増やす計画だ。
 新会社の福井朋也社長は、22年までホテル日航アリビラ(読谷村)の総支配人を務めた経験を持つ。同日、都内で開かれた会見では「沖縄の良さを十分理解している。きれいな海、流れている時間は本土と違う。ウェルネスを交えてしっかり売っていきたい」と抱負を述べた。
 また「具体的には言えない」としながら、リゾート地と那覇市内のそれぞれの施設を組み合わせた複数施設の展開案にも言及した。
 ロッテHDの玉塚元一社長も「日韓に拠点を置き、東南アジアでプレゼンスがあるわれわれとしては、沖縄は戦略的にすごく重要だ」と述べ、県内の事業に注力する考えを示した。
(東京報道部・島袋晋作)
ロッテがホテル業を拡大 新会社を設立、沖縄で出店検討 「ウェ...の画像はこちら >>
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