[胃心地いいね](844)大衆食堂 よしみね商店 那覇市繁多川1の17の2
 程よい甘さが深く染み込んだ重さ1キロの「骨の煮付け」は、ご飯が進むやみつきの味わい。

骨付き肉が1キロ盛られた「骨の煮付け定食」。
右奥の沖縄そばは取材時のサービス。通常は汁物が付く

 那覇市繁多川の住宅街にある「大衆食堂 よしみね商店」は昨年4月に開店した。店主の並里盛司さん(47)の祖父母は、同市首里の鳥堀交差点近くで、戦後間もない頃から「よしみね商店」を営んでいた。幼い頃、店内でよく遊んでいたという並里さん。「祖父母に恩返しがしたい」と店名を受け継いだ。

祖父母から受け継いだ「よしみね商店」の看板の前で笑顔の並里盛司さん(右)と妹の金城律子さん=1日、那覇市繁多川

 看板メニューの「骨の煮付け定食」(1キロ・1480円、500グラム・1100円)は並里さんの「もったいない」から生まれた。沖縄そばの豚骨だしを取った後の骨付き肉を捨てず、4~5時間かけて煮込み、1日寝かせる。「企業秘密」という2種類の砂糖を使ったくどくない甘さが食欲をかき立てる。軟らかくほぐれる肉を白米の上にのせて食べると、優しい甘さが口の中に広がる。
 同じ骨付き肉の「骨のにんにくマース煮定食」(1キロ・1480円、500グラム・1100円)も人気だ。
 何度も味を改良してできた沖縄そばはカツオ、豚骨、合わせだし汁の3種類から選べる他、塩加減も強め、普通、薄めの3種から注文できる。麺の量やゆで加減も選択でき、きっと好みの一杯が見つかるはず。

 並里さんは「はやり物ではなく、昔ながらの、誰が食べても『これが沖縄そばだ』と安心できる味」と胸を張る。夜は居酒屋としても営業しており、昼と夜のメニューを合わせると約80種類に上る。
 並里さんは「『メニューが多過ぎて迷う』と言われるけど、いつ来てもその日の気分に合ったものを食べてほしい。店が20、30年続いたら万々歳! 気軽に来てくれたらうれしい」と笑顔を見せた。(社会部・末吉未空)
 【お店データ】営業時間は午前11時~午後2時と午後5~9時。休みはお店の公式X(@Yoshimineshoten)で告知。駐車場は店の近くに2台。電話098(996)7327

よしみね食堂
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重さ1キロの「骨の煮付け」が人気 優しい甘さが口に広がる 那覇市繁多川の大衆食堂
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重さ1キロの「骨の煮付け」が人気 優しい甘さが口に広がる 那覇市繁多川の大衆食堂
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