沖縄県石垣市は、2024年度の国民健康保険(国保)事業特別会計補正予算の専決処分を実際とは異なる日付で処理して市議会に提案し、事実とは異なる説明をしたとして、議案を所管する市民保健部の部長と担当課長、課長補佐の3人を3日付で戒告の懲戒処分にしたと市のホームページ(HP)で公表した。
 指導監督不適正として総務部の部長と総務課長、財政課長の3人も厳重注意処分とした。

 市は、24年度国保特別会計の赤字を25年度予算で補填(ほてん)するために専決処分した決裁日を改ざんした議案を提出。うその答弁も判明し、市議会が市長に対する不信任決議案を一部与党と野党、中立の賛成多数で可決して8月に出直し選挙が行われた。
 中山市長は「適切な処理を怠った事により、市政への不安や不信感を抱かせてしまったことに心よりお詫(わ)び申し上げる。ヒューマンエラーを防ぐためDXの活用等を推進し、再発防止に向けて指導徹底する」とHPにコメントを掲載した。(八重山支局・砂川孫優)
議案改ざんで所管部長ら3人を懲戒 沖縄・石垣市、監督不適正の...の画像はこちら >>
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