選ばれたモニターには専用ICカードが配布され、バスとモノレールに半額で乗車できる。利用時間は、既にバスの利用者が多い通勤・通学時間帯を避けた時間に絞り、平日午前9時以降と土日祝日の終日のみ。
モニターは先着順ではなく、応募者の中から地域や年齢などのバランスを考慮して決定する。
同課は昨年9月、県民にバスの快適さや利便性を体験してもらうことで自家用車から公共交通利用への転換を促そうと、路線バスを週2日、無料で乗り放題とした。期間中は利用者が増加し、料金の低減が利用促進につながると確認された。
今回の実証では、利用者の属性や乗り降りの移動歴と時間など、詳細なデータを収集。モニターにはアンケートに答えてもらう。同課の新城裕也班長は「料金低減が利用時間帯の分散につながるのかなどを広く分析し、新しい取り組みに生かしていきたい」と事業の意義を説明した。 (政経部・東江郁香)