沖縄県金武町の仲間一町長が南米に出張した際の渡航費を巡り、随行職員との差額分を町に返還するよう勧告が出された件で、仲間町長は19日、差額分19万9170円を返還したと明らかにした。返還は8月21日付。
町議会一般質問で、住民監査請求した喜久山盛彦町議に答弁した。
 仲間町長は、2024年8月の南米出張時、長距離移動に伴う体調面への配慮を理由に、随行職員よりも格上の「プレミアムエコノミークラス」の座席を利用し、公費で支出した。この対応に関し、町監査委員は6月30日付で「客観的根拠がない」などとして、仲間町長に差額分の返還を求めていた。
 町議会で仲間町長は「公務執行に支障を来さないための健康上の配慮だったが、現行の条例では明確な規則がなく、根拠が不足していると判断された。指摘を重く受け止め返還した」と釈明。職員の旅費を定める町条例に触れ「例外規定を明確に定めることが望ましく、改正を進めたい」と述べた。
 また、この日の町議会で、監査の対象期間外として請求が却下されていた23年のハワイ出張時には、仲間町長が「ビジネスクラス」を利用したことも明らかになった。(北部報道部・比嘉海人)
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