【浦添】約400年の歴史を誇る浦添市西原の「西原大綱引き」が8月31日、集落内のウマイー通りであった。東の西原1区自治会(アガリンダカリ)と西の西原2区自治会(イリンダカリ)が熱戦を展開し、一本勝負を西が制した。

 西原区の綱引きは、綱を地面にたたきつけながら引き合うのが特徴で「たたき綱」と呼ばれる。西の勝利は「子孫繁栄」、東が勝てば「五穀豊穣(ほうじょう)」だという。
 綱引き前はドラやかねの音が響く中、東西の旗頭が勇壮に宙を舞った。ダンスや空手演武、子どもエイサーも会場を盛り上げた。前哨戦の「子ども綱引き」は東が勝利し歓喜に沸いた。
 1区自治会長の比嘉睦男さん(67)は「西と東の区民が一つになる大事な行事。うまくいって良かった」と笑顔。2区自治会長の棚原真助さん(66)は「西原区唯一の伝統行事。皆さんの協力を得て今後も続けていきたい」と力を込めた。
(浦添西原担当・新垣玲央)
400年の歴史誇る「西原大綱引き」熱戦 西の勝利で「子孫繁栄...の画像はこちら >>
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