沖縄県の南城市議会は市議会9月定例会最終日の26日午後2時39分ごろ、古謝景春市長のハラスメント問題を巡る不信任決議案を可決した。議長を含む議員19人のうち、無記名投票で賛成15人、反対3人、退席1人となり、「出席議員の4分の3以上(14人以上)の賛成」という可決要件に達した。
古謝市長は10月6日までに、辞職または議会解散を判断する。期限までに判断しなければ失職する。

南城市議会9月定例会の最終本会議に臨む古謝景春市長=9月26日午前10時17分、同市議会
 

 退席したのは与党の宮城秋夫議員。市長の不信任案可決は2006年の南城市誕生以来、初めて。
 古謝市長はことし5月、市職員に対するセクハラとパワハラを第三者委員会に認定され、辞職を提言されていた。不信任決議案の提案は4度目。今回初めて、古謝市長を支えてきた与党市議の一部が「市政の長期混乱」の責任を問う文面で提案した。市長室で女性職員に対し、「ハグしたさーね」などと認める録音データが明らかになっている。
 一方、古謝氏は可決されれば議会を解散するとけん制していた。
 古謝市長は2006年に初代南城市長に当選し、3期務めた。2022年に返り咲き、現在通算4期目。
 南城市役所前では26日朝、約40人の市民らが集まり「勇気は未来を変える」などと書かれたプラカードを掲げる姿が見られた。
目の前を通る車がクラクションを鳴らし、激励する場面も。南城市在住の70代女性は「セクハラ被害を受けた女性を救済したいという思いで立っている。議員は退席をせず、堂々と採決してほしい」と話した。

不信任決議案が可決され、報道陣に囲まれながら市長室へ戻る南城市の古謝景春市長=26日午後2時44分、同市役所
 
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【速報】セクハラ認定の沖縄・南城市長、不信任案を可決 市議会4度目提案で賛成15・反対3
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