球場は1995年の開設以来、中日ドラゴンズのプロ野球春季キャンプや高校野球の公式戦で利用されてきた。しかし完成から30年近くが経過して劣化が進み、安全性の確保が課題となっていた。
球場を建て替えるだけでは集客に課題があることから、家族連れなど一般の人が普段から利用できるボールパークとして整備することを検討している。プロ野球キャンプ地としての魅力を高め、地域経済への波及効果も期待している。
町幹部は「観光地としての立地を生かし、集客を増やすことができれば、建設コストも補える。スポーツコンベンションとしての活用も見据えて検討したい」と話した。
「ボールパーク」は野球場にとどまらず、飲食や商業施設、公園や宿泊施設を整備した娯楽空間を指す。北海道北広島市の「エスコンフィールドHOKKAIDO」を中心とした事例が先行しており、全国的にも広がりを見せている。(中部報道部・垣花きらら)